ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】4人に1人は流産を経験?「不育症」を知っていますか?

不育症の原因がわからない産婦人科医

私が心配しているのは、不育症の女性が、その原因がわからないまま次の妊娠に向かわざるを得ないことです。あくまで一般論ですが、産婦人科では、2回、3回の流産はよくあることと、不育症の原因を突き止めないケースも多いと聞きます。

たしかに数十年も前のことなら、20代の妊婦さんが多く、流産を繰り返してもやがて授かる人が多かったかもしれません。「そのうちできるよ」「次、がんばりましょう」という非科学的なアドバイスもあり得た時代だったでしょう。

しかし今は違います。30代に入ってから流産を繰り返していれば、貴重な妊娠できる期間が少なくなり、妊娠の可能性が狭まることになりかねません。それに、20代であろうと30代であろうと一度お腹に宿った赤ちゃんを失う事は、経験をしてみないとわからない苦しみや悲しみを伴います。「次、がんばりましょう」という医療者の何気ない言葉に傷ついている当事者がたくさんいるのです。

流産を繰り返すのには理由があるはずです。外的な要因なのか、母体に原因があるのか。それは検査してみないとわかりませんし、検査すればわかることが少なくないはずです。

不育症の原因を積極的に調べてくれる病院も、中にはあります。流産を2回以上経験された方は、ぜひ一度、検査を受けられることをおすすめします。

妊娠経過を診てもらっていた産婦人科に流産のタイミングで胎児の染色体検査とご自身の検査をお願いするのがベストですが、もう流産の処置は終わってしまっている、何か月も過ぎている……という場合は、「不育症外来」を掲げているクリニックを探して受診してみてください。都道府県によっては相談窓口が開設されているところもありますから、まずはそちらに相談してみるのも一つの手です。

流産はつらい経験になります。不妊治療を経験した、しないに関わらず大きな精神的ダメージになる可能性があり、メンタル面でのケアも必要でしょう。

不育症という言葉自体、まだあまり知られていませんが、今後もっと流産について積極的に検査し治療していく時代になっていってほしいと思います。そして不育症の研究がもっと進むことを願ってやみません。

信頼できる医師を見つけることが妊活では重要。

賢人のまとめ

流産を2回以上経験された方は、ぜひ一度、検査を受けられることをおすすめします

1 2

賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。