ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】急に「子どもが欲しい」と言い出した、不妊知識ゼロの40代おじさんに伝えるべきことは?

最近では40代、50代で親になるという話も、決して珍しいことではなくなってきています。先日、こんなご相談をいただきました。

「兄(47歳)が、急に“子どもが欲しい、パパになりたい。俺はイクメンになると思う”と言い出しました。兄のパートナーは34歳です。男ってのんびりしているっていうか、不妊知識がないっていうか。私が『今すぐ妊活始めないとダメだよ!』と言っても、あまりピンときていないみたいなんですよね……。60歳でパパになる人もいるのは確かですが、女性は生理のあるなしでリミットがあるのに……。妻は自分より若いから大丈夫みたいに思っている節も感じられます。こんな兄に、どんなアドバイスをしてあげればいいでしょうか?」という、兄思いの女性からのご相談です。

認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんから、アドバイスをいただきました。

精子検査「問題なし」だけでは喜べない

女性は30代後半から妊娠率が下がることは、多くの人がご存知だと思います。一方、男性はいつまでも子どもができると思っている人が今も少なくありません。60代になって子どもができた芸能人のニュースの影響が大きいのかもしれません。でも、身のまわりを見渡してください。60代で子どもを持った人は、そんなにいないのではないでしょうか?

男性の妊娠率も、年齢とともに下がります。理由は明らかで、精子の老化です。年齢とともに数、運動率、正常形態率(通称「奇形率」)が下がります。

なのでお兄様には、まず精子の検査を受けるようアドバイスしてあげてください。47歳という年齢ですと、決して楽観はできません。

卵子も精子に「問題なし」なのに、顕微授精を繰り返してもうまくいかないケースがあります。受精卵はできるけれども着床しない、流産を繰り返す、といったケースです。最新の研究から、その原因が精子のDNAの損傷である可能性が指摘されています。

ふつうの泌尿器科や不妊クリニックにおける精子検査では、DNAレベルの検査はできませんし、DNAレベルの検査が受けられる医療機関はわずかです。最近、東京では検査できるクリニックが数件できているようですが。男性が不妊検査を受けるまではしても、DNA検査まで受けるかというと、かなり限られると思います。

もし相談者さんのお兄様、47歳の男性が精子の老化についての知識がないようでしたら、それはすでに科学的に明らかであることを伝えてあげましょう。男は性交できるうちは子どもを作れると思い込んでいる男性は、今も少なからずいます。もしお兄様がそういうタイプでしたら、昨年話題になった男性不妊を描いた映画『ヒキタさん、ご懐妊です』のビデオをおすすめするのもいいかもしれません。同名の本も出ています。

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