ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】認定外「出生前診断」の何が問題?

みなさんは「出生前診断」をご存知ですか? 妊娠後に受ける検査で、胎児に病気がないかどうか調べる検査です。妊活と直接は関係しませんが、妊活される方にはあらかじめ一考していただきたい点もあります。認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんに、出生前診断についてうかがいます。

認定外の「出生前検査」が増えています

出生前診断(正確には「新型出生前診断(NIPT)」といいます)とは、胎児にダウン症などの可能性がないかどうかを診断するもの。その検査が出生前検査です。妊婦の血液を採取し、胎児由来のDNAから染色体を調べます。この血液検査で「陽性」と出れば、次の「羊水検査」に進みます。羊水検査の結果が「確定診断」です。ここで陽性であれば、異常がある可能性が高いということです。

血液検査で陰性であれ、陽性であれ、「確定診断」ではないことにご注意ください。

社会的にも倫理的にも、非常にデリケートな内容を含む検査です。日本医学会が認定した医療機関は大学病院など109か所しかありません(2020年7月)。そこで最近、問題になってきているのが、認定外の検査機関です。産婦人科だけでなく、美容クリニックなど自由診療を行なっているクリニックでも、検査を受け付けるようになってきました。

認定機関では、検査を受ける前に認定遺伝カウンセラーや、専門の医師等からカウンセリングを受けることが義務づけられています。検査のメリットとデメリットや費用、結果が「陽性」だった場合はどうするか。こういったことを妊婦さんとその家族は事前に、十分、理解しておく必要があるからです。

しかし、認定外の機関では、このカウンセリングが行なわれません。医師か、クリニックによっては看護師が採血するだけです。出生前診断という重要な結果を生むかもしれない検査を受けるに当たっての心構えが、その妊婦さんにあるのかどうかは問われません。

こうした医療機関の多くは、遺伝子解析ができる検査装置などありませんから、検体を検査機関に送って調べてもらうことになります。そして検査結果は郵送で送られてくることが多いです。つまり認定外の医療機関にとって出生前検査とは、採血して検査機関に送付し、手数料を取るという比較的おいしいビジネスなのです。

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