ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】認定外「出生前診断」の何が問題?

気になる人は妊活中から認定機関の確認を

では、もし結果が「陽性」だったら……? 

認定外の医療機関で検査を受けた場合の問題点は、その結果を「確定診断」と勘違いして、陽性=ダウン症と受けてしまう人が少なくないことです。血液検査の結果だけではハッキリしたことはわからないので、次の羊水検査を受ける必要がありますが、それをしないで早急な判断を下してしまう人も、中にはいるようです。認定機関で血液検査を受ける前にカウンセリングを受けていれば、それは避けられることです。

この問題の背景にあるのは、先述の通り、認定機関があまりに少ないことでしょう。大学病院にしかないという地方も多いです。認定機関で検査を受けたくても、予約できないという現状があるのです。

妊活中の方へのアドバイスとして、もし出生前診断を受けるつもりであるとか、受ける可能性があると思う人は、あらかじめ認定機関を探しておきましょう。妊娠がわかったらすぐ予約を入れられるように。

出生前診断を受けられる時期は限られています。一般的には、羊水検査は妊娠15〜18週に行なわれます。それ以前に血液検査を受けて、結果を得ている必要があります。妊娠がわかってから探し始めたのでは、間に合わないかもしれません。

最近はSNSに、出生前検査の広告を見かけるようになりました。「採血するだけ」「通院1回でOK」などと、“気軽さ”をアピールしている広告が少なくありません。料金も2〜3万円とリーズナブルなところもあります。あまり深く考えず広告をポチッとしてしまう人は少なくないようです。出生前検査に心が動く理由は、「陰性」という安心が欲しいからです。この金額で安心が買えるなら高くはないと考えるのでしょう。

しかし、当然ながら、「陽性」の可能性もあります。そしてこの出生前検査でわかる胎児の問題は、ごくごく一部です。すべてがわかるわけではありません。検査にはメリットとデメリットがつきものです。くれぐれも、検査を受ける必要があるかどうかを含めて、事前に考えておいていただきたいと願います。

認定外の機関ではカウンセリングがなく、採血するだけ。

賢人のまとめ

出生前診断を受けたい、あるいは受けたほうがいいと考えている方は、妊活中から日本医学会に認定された医療機関を探しておきましょう。また採血による出生前検査は、陰性でも陽性でも「確定診断」ではありません。採血検査だけで早まった決断をしないようお願いします。

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賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。