ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】温活、デトックス……妊活ビジネスには注意が必要!

食事や運動、睡眠など日々の生活習慣の中でできる妊活は数々あります。自分に合った方法をうまく日常に取り入れていけるといいですね。ところで今、「妊活にいい」「妊娠しやすい」などと、根拠のないキャッチフレーズを押し出した商品が巷にあふれています。お金と時間のムダになりかねない“妊活ビジネス”に引っかからないようにと、認定不妊カウンセラー笛吹和代さんが注意を呼びかけています。妊活ビジネスとはどんなものでしょうか。

不妊治療を始めるべき時期が遅れるおそれ

今、SNSで妊活を検索すると、温活サロン、デトックスサロンなどの宣伝が続々と出てきます。一見、宣伝、広告とわからない見かけをしているものが多いです。

温活それ自体は体にいいでしょう。ただし、それは「体は冷やすより温めたほうがいいよね」というレベルの話であって、温活と妊活は別モノです。

注意したいのは、そこに妊活をからめて宣伝文句を使っているサロンやレッスンです。なぜかというと、温活やデトックスで「体質改善をしてから不妊治療を始めましょう」というふうに誘導される場合があるからです。

冷え症であることと不妊の間に直接の関係はありません。冷え症を治せば妊娠しやすくなるという説明には、科学的な根拠はまったくないのです。

しかし、そろそろ妊活を始めようかなという段階の妊活ビギナーはまだ十分な知識を身につける前の人が多く、こうした宣伝文句に惹かれやすい面があるかもしれません。それでも若いうちはまだいいのですが、30代になってからこれにはまってしまう人もいます。

私の相談者さんの中に、30代に温活を始め、子どもができず、39歳になって不妊治療を開始、42歳で断念したという方がいらっしゃいます。30代で不妊症とわかれば、本来ならすぐにでも不妊クリニックで治療を始めたほうがいいのです。それを温活サロンの“体質改善”に向かってしまうことで、肝心な治療の開始時期が遅れてしまうという、本末転倒のパターンが見受けられます。

特に若い人は費用面で、妊活効果を前面に出すサロンに惹かれるかもしれません。「不妊治療には××万円かかる。体外受精を繰り返せば何百万円もかかる。それに比べて温活は月×万円で済みます」という宣伝文句に惹かれるからです。実際、月10万円もの会費を取るサロンもあります。それでも「体外受精を繰り返すと何百万になりますよ」などと言われると、安いものに思えてしまう。ハッキリ言ってぼったくりだと思います。

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