将来、子どもがほしい……のであれば、今パートナーがいてもいなくても少しずつ準備しておきましょう。いつか妊娠、出産する日のために、今できることから始めてみませんか? 認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんがあなたの悩み、疑問に答えます。
今週の質問はこちら。
「私の職場に40代で出産した上司がいます。仕事の早い、チャキチャキの明るい人で、私は直接指示を受けることはありませんが、部下からの人望も厚い人です。私がオンライン飲みのとき、そろそろ子どものことも考えたり〜という話をしたのが、この上司の耳に入ったようで、今から不妊検査をしておいたほうがいいわよと薦められました。結婚前でも不妊検査はしておいたほうがいいのでしょうか?」(内装工事会社/28歳)
妊活前ならブライダルチェックで
この質問者さんに必要なアドバイスは2つあります。
ひとつは、結婚前に不妊検査をしておいたがほういいか? について。
ここで上司の言う不妊検査というのは、おそらく、不妊クリニックが診断前に行う検査のことかと思われます。が、まだ妊活も始めていない方がいきなり不妊検査を受けるというのは、ちょっとやり過ぎの感があります。
質問者さんのような結婚前の女性であれば、「ブライダルチェック」で十分だと思います。ブライダルチェックと呼ばれていますが、結婚前に限らず、いつ受けてもいいものです。将来の妊娠が気になったときが受け時でしょう。婦人科系のクリニックで受けられます。
女性ホルモン分泌が正常かどうか、性感染症の有無、甲状腺ホルモン検査、子宮頸がん検査などが主な検査ですが、詳しくはこちらをご覧ください(→結婚したら子どもがほしい。ブライダルチェックはいつ受ける?)
卵子の残りの数を調べるAMHという検査を行っているクリニックもあります。
まれにですが、30代で早発閉経を迎える人もいますので、近くで測定が可能であれば測っておくのも一つでしょう。
注意点としては、検査項目が特定健診のように決まっているわけではなく、クリニックによって異なることです。検査料金もクリニックによって異なります。