ビューティー&ヘルス 【いつかのためのプレ妊活】先輩の「私は40代で産んだわ」に安心するのは待って!人の体験はあくまでも参考に

先輩の体験談に引きずられない

2つめのアドバイスは、先輩の体験談に引きずられないように気をつけて、ということです。

職場の先輩、学生時代の先輩。ふだんからいろいろ教えてくれ、何かと頼りになる先輩からは、それなりに影響を受けるものです。質問者さんの場合、ひとまわり以上離れた上司ということで、また別格の影響力を持った存在かもしれませんね。

仕事であれば、ひとつの成功体験は後輩にも適用できるかもしれません。でも、妊活は別です。身体も健康状態も生活環境も先輩とは違うのですから。もちろん、先輩からのアドバイスの中には有益な情報もあるでしょう。知識も豊富なことでしょう。参考にできるところは参考にしましょう。しかし、あくまで参考に留めておくのが賢明です。

不妊治療がうまくいって40代で出産した先輩から、自分の通っていたクリニックを「ここがベストよ」と薦められたとしても、それを全面的に信用するのはリスキーです。先輩にとってはベストでも、他の人にとってベストの選択とは限りません。

SNS時代の今、インスタやツイッターに個人の妊活体験が上がるようになりました。40代で妊娠した人の体験談、どこでどのような不妊治療を行ったかのレポート、食事療法、運動方法などなど、「これが役に立ちました!」という情報があふれています。しかし、それらはその人にとって有効だったという話であり、だれにとっても有効なわけではありません。

冷静な状態なら「この人はこの人。私は私」と、クールに線引きできるでしょう。けれども人間、見たいものを見る習性があります。「40代で出産した」先輩のアドバイスをつい真剣に聞いてしまうのは、自分はまだ大丈夫、40代になっても大丈夫という安心感が欲しいからかもしれません。根拠なき希望的観測に注意してください。先輩からのアドバイスは参考に留め、あとは上手に受け流しましょう。

経験者の話はあくまでも参考にしておきましょう。

賢人のまとめ

不妊治療で出産した人の経験談は参考になると思います。でも、あくまでも「その方の場合」であることを忘れずに。親しい友人や尊敬する先輩の成功談だからといって、それがあなたにそのまま適用できるわけではありませんよ。

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賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。