ビューティー&ヘルス 【いつかのためのプレ妊活】卵子凍結についてこれだけは知っておきたい〜その1~

将来、子どもがほしい……のであれば、今パートナーがいてもいなくても少しずつ準備しておきたいものです。いつか妊娠、出産する日のために、今できることから始めてみませんか? 今回から卵子凍結について知っておきたい基礎知識を、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんがレクチャーします。

将来に備えた“保険”のような卵子凍結

近年、卵子凍結の話題が増えてきました。

特にこの1年、コロナ禍の影響もあってか、卵子凍結に関する質問が増えました。若いうちに卵子を採って凍結保存するということは理解されているようですが、何にでもメリットとデメリットがあります。また、どこで卵子の採卵を行い、どこで卵子を保管するのかも、卵子凍結を行うにあたり大きなポイントになります。今回から数回に分けてご説明していきたいと思います。

まず、卵子凍結には2通りがあります。

ひとつは「医学的卵子凍結」。主にがん患者さんのための卵子凍結です。抗がん剤治療や放射線治療を受けることで、卵巣機能が低下する場合に備え、治療前に卵子を採卵し、凍結しておくのです。未受精卵の卵子凍結は、元はといえば、こうしたがん患者さんの妊娠、出産の可能性を確保するために生まれた技術です。

これに対して、健康な女性が将来の妊娠に備えて行う卵子凍結が「社会的卵子凍結」です。医学的卵子凍結の技術が進化し、安全性も確認され、社会の状況も踏まえて一般にも広く認知されるまでに広がったということでしょう。

現在、結婚する予定がない、またはお相手がいないけれども、将来子どもを持ちたい。妊娠する能力は、一般に、35歳ぐらいから急激に落ちていきます。そうした年齢になるまで妊娠の機会がないかもしれない、その場合に備えての卵子凍結です。一種の“保険”のような考え方ですね。

まだ結婚の予定はないけれど、将来的に妊娠を望んでいるのなら、若いうちに卵子凍結について正しく知っておくことは、とてもいいことだと思います。

実際のところ、いつ将来のパートナーが現れ、いつ妊娠の機会が訪れるか、わかりません。その機会を待っているうちに30代になり、だんだんと高齢出産と呼ばれる年齢が近づいてきて焦ってしまう……という事態もあり得ます。そういうときにも、若いときの卵子が保管されているというのは心の平穏を保つ一助になるでしょう。

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