ビューティー&ヘルス 【いつかのためのプレ妊活】卵子凍結についてこれだけは知っておきたい〜その3~リスクはある?

将来、子どもがほしい……のであれば、今パートナーがいてもいなくても少しずつ準備しておいてソンはありません。 卵子凍結について知っておきたい基礎知識を、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんがレクチャーします。 (→その2

OHSSってなに?

今、結婚の予定がなくてもお相手がいなくても、将来の妊娠、出産の可能性をキープすることができる。これが卵子凍結のメリットです。一方で、リスクはないのでしょうか?

今回はリスクのひとつ、卵巣過剰刺激症候群(以下、OHSS)についてお話します。

OHSSとは、不妊治療に用いる排卵誘発剤によって引き起こされる症状です。主な症状にお腹が張る、吐き気がする、急に体重が増える、尿の量が減るなどがあります。卵子凍結でも排卵誘発剤を用いるので、OHSSについて知っておく必要があります。

卵巣の大きさがどれくらいかご存知ですか? 親指大ほど、3〜4㎝ほどです。排卵誘発剤を使用することで卵巣がふくれあがったり、お腹や胸に水がたまったりしてOHSSの危険が生じます。重症の場合は腎不全、血栓症などさまざまな合併症を引き起こすおそれもあります。

OHSSが起きるリスク要因のひとつに挙げられるのが「多嚢胞性卵巣症候群」(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)です。本来なら生理周期ごとに排卵される卵子が排卵されず、その結果、たくさんの卵胞が卵巣に残ってしまう病気です。20〜30人にひとりの割合で起きるとされています。

過去に多嚢胞性卵巣症候群と診断されたことがある人なら、初めからそれなりの注意をして卵子凍結に臨むことができます。ただ、やっかいなのは多嚢胞性卵巣症候群と診断されるほどではないが、そのおそれがある場合です。その場合、特に自覚症状がなく、よって本人もまったく気にしていないことが多いからです。

不妊クリニックでは通常、体外受精の治療に入る前に、OHSSのリスクがないかどうか血液検査で確認します。卵子凍結の採卵でも排卵誘発剤を同じように使うので、この検査は必要だと考えられます。

クリニックのホームページにOHSSについての説明がない場合は、「OHSSに関する事前の検査」「施術開始後にOHSSが発症した場合の対応」について、あらかじめクリニックに確認しておくことをお勧めします。

1 2