将来、子どもがほしい……のであれば、今パートナーがいてもいなくても少しずつ準備しておきたいもの。 卵子凍結について知っておきたい基礎知識を、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんからレクチャーしてもらいます。4回目は費用の話です。(前回はこちら)
「採卵までの費用」と「凍結保管料」がかかる
卵子凍結講座も4回目、気になる費用についてまとめておきます。
どのクリニックで卵子凍結を行うか。クリニック選びの大きな要素になるのが費用です。どんなに定評の高いクリニックでも、料金が自分の予算を大幅に超えるようであれば、候補には入れにくいですよね。
卵子凍結の費用は、一般的に20〜50万円かかるとされます。なぜこれほど幅があるのかというと、使用する排卵誘発剤が種類によって値段が違い、使用量の回数にも幅があるからです。また、自由診療のため、地域によっても、いわゆる相場が違います。
クリニックのHPを見れば、おおよその料金体系はわかると思います。注意が必要なのは、卵子凍結の費用は「採卵までの費用」と「凍結保管料」の2本立てであることです。提示されている金額に、どこまでが含まれているのか、確認しましょう。
不妊クリニックの料金体系は、不妊治療中の人でさえ、複雑でわかりにくいことがあります。HPを読んでもよくわからなければ、電話をしてしっかりと確認しましょう。そこで必要な費用が曖昧にされてしまうなら、そのクリニックは避けたほうがいいでしょう。