ビューティー&ヘルス 【いつかのためのプレ妊活】「卵子凍結しておけば安心?」20代女性のライフプランその3

今はまだ考えられないけれども、いつかは自分も子どもを産むかもしれない。そんな思いを漠然と抱いている読者もいらっしゃるでしょう。出産や子どものことを考える前に、自分のライフプランを確認しておくといいと認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんは話します。

そこで今回は3回に分けて20代の方向けに妊活前の考え方をアドバイス。今回は昨今、話題になっている卵子凍結についてです。
前回までの連載はこちら

卵子凍結する人も“プランB”を準備しておこう

最近は卵子凍結についての情報も増えてきましたね。実際、卵子凍結を行うクリニックは年々、増加中です。

このシリーズでも何度か取り上げていますが、卵子凍結は将来、子どもを産みたい人にとっての保険になります。同時に、あくまで保険でしかありません。

「卵子凍結しておけば安心」「結婚に焦る必要もなくなる」「30代は自分の時間、出産は40代になってから」、SNSではこんなコメントをよく見かけます。なるほどと思う反面、リスクについても頭に入れておいていただきたいと思います。卵子凍結したからといって確実に妊娠できるとは限らないからです。

健康な人が将来の妊娠に備えて行う卵子凍結が行われるようになってから、実はまだ10年も経っていません。実績を示すデータは少ないため、数年後に凍結した卵子を使って妊娠できるかどうかは、やってみなくてはわからない部分があります。

うまくいかない場合の理由は、いくつか考えられます。そもそもその人に合った適切な排卵誘発方法で卵子の誘発が行われ、採卵され、凍結されたかどうか。凍結保管の設備環境が適切だったかどうか。これらは確かめたくても、確かめようがありません。ここが治療との大きな違いです。

不妊治療の場合は、そのクリニックの腕がいいかどうかの評価は、体外受精を行えば、だいたい見当がつきます。このクリニックは心配だな、となれば転院もできます。しかし卵子凍結の場合、評価できるのは数年後、実際に卵子を使うときです。そのときになって、本当に適切に卵子凍結されていたのかしら? と思ってもどうしようもないですよね。

適切に採卵され保管され続けていたとしても、いざ受精させて子宮に戻したときに、着床するかどうかはわかりません。お相手の精子との相性もあります。こればっかりは、どうしようもなくわからないのです。

だからこそ卵子凍結を選択する場合は“プランB”を準備しておきましょう。卵子凍結したけどパートナーが見つからなかったら? 想定していた保管年数を過ぎたらどうする? パートナーと出会って自然妊娠することも十分考えられますよね。卵子凍結は将来への保険ですので、ちょっと先までシミュレーションしてみましょう。

少々こわい話ばかりしてしまいましたが、卵子凍結の技術を信じるなと言っているのではありません。リスクもあるということを知っておいてほしいのです。

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