ビューティー&ヘルス 【フェムテック最前線】話題のシリンジ法、正しい使い方を知っていますか?

話題を集めるフェムテック、あなたはご存知ですか? フェムテックとはFemale(女性)のためのTechnology(技術)という意味ですが、ここ1,2年で次々と新しい製品が生まれています。妊活アドバイスでおなじみの、認定不妊カウンセラー笛吹和代さんから注目のフェムテック製品の特長と注意点を解説してもらいます。今回はセルフ妊活の道具になる「シリンジ法キット」です。

セルフ妊活の新しい選択肢

「シリンジ法」という言葉を聞いたことはありますか? 妊活中の方ならどこかで読んだり耳にしたりしているかもしれませんね、比較的最近、見聞きするようになった言葉だと思います。

シリンジとは針のついていない注射器のことです。男性がマスターベーションで採取した精子をシリンジに入れて、膣に注入する方法がシリンジ法です。自宅で、自分でできます。

シリンジ法キットは以前から通販で販売されていました。シリンジだけの販売もあります。海外製品が主だったのですが、最近は国内メーカーからも販売されています。シリンジと精子採取カップがセットになっています。

シリンジとその先のカテーテル部の材質や形状はメーカーによって異なります。たとえば、TENGAの「Seed in」というキットは、カテーテル部がシリコン製で、膣内に挿入しやすい形にデザインされています。

シリンジ法はもともとはうまく性行為ができない、膣内で射精できないなどの性機能障害のある男性のために生み出されました。

それが最近は、そうした障害がないカップルでも妊活に利用する人が増えてきました。妊活を始めたカップルが、その第1ステップであるタイミング法(排卵日の前に性行為する)で利用するのです。

排卵日を正確に×日と予測するのはむずかしいので、排卵日前に数回、性行為をするのが有効だとされています。ただ、お互い仕事を持って忙しい中、数回、行うのがタイヘン、疲れる……というカップルも増えているようです。そこで、ムリして性行為しなくても、シリンジ法で回数を稼ぐというのが、妊活的シリンジ法の使い方です。

シリンジ法は人工授精ではありません!

気をつけていただきたいことが2点あります。

1つは、シリンジ法は精子を膣に注入するやり方ですが、これは不妊治療の「人工授精」とはまったく別ものです。

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