ビューティー&ヘルス 【フェムテック最前線】生理予定日だけじゃない!排卵日の予測デバイスが続々進化中

今年も注目したいフェムテック。女性特有の問題解決のためのテクノロジー、それがフェムテックです。私たちも上手に活用していきたいものです。認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんから、妊活にも役立つフェムテックの紹介、使用上の注意点などを聞きます。今回は生理周期関連のデバイスです。

専用ブラとセットで寝ながら記録

妊活の第一歩ともいえるのが基礎体温の記録です。妊活中でなくても、基礎体温を計ることは自分のリズムを知る上でいろいろと役に立ちますね。とはいえ、基礎体温は毎朝、決まった時間に、決まった条件で計る必要があり、キチンキチンとつけるのはそれなりに大変なものです。

そこでフェムテックの活用です。すでに、基礎体温を体温計で測って記録を入力することで、生理予定日を教えてくれるアプリはありますが、自動的に計って記録するデバイスが登場しています。

ひとつは日本の製品、「わたしの温度」(TOPPAN FORMS)。専用の体温計デバイスをブラの中にセットして就寝することで、毎朝、基礎体温を計測し、アプリに自動送信され記録されます。次の生理開始の予定日がわかります。さらにデータが蓄積されていくことで、排卵日の予測もできるようになります。ただし、あくまで“予測”であることは知っておいてください。

画期的だと思うのは、ブラの中にデバイスをセットするというアイデア。デバイスを確実にセットできる専用のブラもあります。現在、「わたしの温度」は通販でも購入できます。デバイスと専用ブラのレンタル制もあるので、いちど試してみるのもいいかと思います。

「わたしの温度」のデバイスと専用プラ。

海外製品は購入前によく確認して

フェムテック製品は海外のほうが進んでいます。健康に関わる製品なので、日本で販売するには日本のルールをクリアする必要あります。日本の基準はそれなりにハードルが高いため、おいそれと輸入・販売にはいたらないという事情があります。

ということを頭におきつつ、次に、海外で話題になっているデバイスをご紹介しましょう。(私自身、使用実績はありませんので、その点はご了承ください。)

ひとつは「breathe ilo」(ブリーズアイロ/オーストリア)。呼気を計測してその含有CO2レベルから月経周期を予測するというデバイスです。計測するのが呼吸なので、手軽に計測できそうです。

「breathe ilo」(ブリーズアイロ)。左下の白い器具がデバイス本体。

もうひとつは「Kegg 2 –in-1Fertility Tracker」(ケグ・ツー・イン・ワン・ファーティリティー・トラッカー/アメリカ)。

これは、ボール型のデバイス(幅25.1mm、長さ50mm)を膣の中に入れて、おりものの状態を計測し、そのデータから排卵日を予測するというもの。えっ、膣に入れるの? という抵抗感はあるかもしれません。製品説明によると、膣トレにも使われるようなサイズだそうです。

一般的におりものと呼ばれる子宮頸管粘液の状態は日々変化し、妊娠可能な時期によるとホルモンの変動によっておりものの電解質レベルが変化します。Keggはその変化を測定することで、排卵日を予測します。

「Kegg 2 –in-1Fertility Tracker」(ケグ・ツー・イン・ワン・ファーティリティー・トラッカー)。左下の器具が膣に入れるデバイス。

いずれのデバイスもアプリと連動し、スマホでデータを確認することができます。

注意点は、海外製品ですので、当然ながら日本人を対象にした試験やデータ解析などは行っていないということです。基礎体温にしても呼気にしても、日本人と外国人では違いがあるかもしれません。また、そもそも、その製品がどのような検査をクリアして製品化されたのかも気になります。可能な限りネットなどで資料を集めて検討することをおすすめします。

現在のところ「breathe ilo」はAmazonなどの海外サイトからの購入になります。「Kegg 2 –in-1Fertility Tracker」はフェムテック製品を扱っているfermata Shingaporeが購入窓口のひとつになっています。いずれにしても輸入品ですので、不備があったときの対応などに日本製品と同等のものを求めるのはむずかしいと思います。今年はこうした先進的なフェムテック製品が、もっと身近になってくれるといいですね!

アプリを使った排卵日予測デバイスも。

賢人のまとめ

生理開始予定日や排卵日の予測をする器具が登場しています。上手に使って妊活に役立てたいですね。海外製品については、事前にできるだけ使用方法や実績などの情報を集めてから購入を検討してください。

賢人プロフィール

妊活の賢人笛吹和代

働く女性の健康と妊活・不妊に関する学びの場「女性の身体塾」を主宰する「Woman Lifestage Support」代表。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。臨床検査技師でもある。化粧品メーカーの開発部に勤務中、29歳で結婚。30代で不妊治療を経て出産。治療のために退職した経験から、現在は不妊や妊活に悩む女性のための講座やカウンセリングを行なっている。著書に『あきらめない妊活〜キャリアと不妊治療を両立させる方法』がある。