ビューティー&ヘルス 【フェムテック最前線】自宅でできるホルモン検査キットはどんな人に向いている?

今年も注目されるフェムテック! 女性特有の問題解決のためのテクノロジー、私たちも活用していきたいものです。認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんに、妊活にも役立つフェムテックについて、使用上の注意点などを聞きます。今回は、自宅でできる簡易な検査キットです。

自宅でホルモン検査ができる!?

生理や将来の妊娠や出産に関わるホルモンの値について、意外と知る機会が少ないものです。ホルモンの値についてはふだんの健康診断(特定健診)で測定されることもありません。

妊活の初めの一歩として、おすすめしたいのは基礎体温の計測、記録。そしてホルモン値もわかっていれば安心ですね。ホルモン検査は産婦人科や婦人科、内科で受けることができます。

ただ、検査のためだけに病院に行くのはちょっと……という人も多いでしょう。また、地域にもよりますが、近所に産婦人科しかないといった場合、そこへ行って検査を受ける…というのもなかなかハードルが高いかと思います。

簡易ではありますが、自宅でできる検査キットを使うのも一手です。

日本で初めて登場した卵巣予備能検査のセルフキットが「F check」(Treatment)です。2019年に発売されました。卵巣予備能とは、具体的には卵巣に残っている卵子の数をさします。年齢とともに数は減っていきますが、卵子の数は妊娠しやすさを知るバロメータになります。この卵巣予備能を調べる検査はAMH検査とも呼ばれます。ただ一つ注意点があります。卵巣予備能では妊娠のしやすさを測ることはできません。妊娠率は年齢とともに低下していきます。40歳で卵巣予備能の数値が高く出ても、卵子は年齢相応の状態であることは頭に入れておいてください。

卵子の数を検査する「F Check」。21,978円(税込)

検査の仕組みですが、自宅に検査キットが送られてきます。自分で指先から採血して、検査キットに入れて検査センターに返送します。後日、スマホに結果が届きます。自分の好きな時間に採血し、結果も自宅で落ち着いて見られます。

卵巣予備能のほかに、妊娠するための力(妊孕性・にんようせい)に関わるホルモンを検査できるキットも登場しました。「canvas」(Vitalogue Health)という、これも日本の会社の製品です。

ホルモン検査キット「canvas」。28,600円(税込)。

検査の仕組みは、上の「F check」とほぼ同じ。検査項目は①排卵機能、②卵巣予備能、③甲状腺機能に関わる8つのホルモンで、このうち1つを選んで検査します。

いずれも検査して終わり、ではなく、検査結果に合わせたアドバイスを受けられたり、診察が必要と思われる人は診察につなげたりするサービスもついている点が評価できます。ただ、費用はどちらもクリニックで受ける検査より割高のようです。病院やクリニックでのAMH検査料はだいたい5,000円〜1万円で収まります。

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