ビューティー&ヘルス 仕事柄、一日中立って接客することが多いのですが、腰が疲れやすく、ひどい時には痛みや違和感があります。最近は、夜、寝る時も仰向けで眠りにくく、ついついひざを立ててしまったり、うつぶせで寝たくなったりします。なにが問題なのでしょうか?N.Uさん(31歳 会社員)

A原因は反り腰かもしれません

正しい姿勢と反り腰の違いは?

「反り腰」は、最近特に多い症状で、辛い腰痛や股関節痛などの原因の一つと考えられます。この反り腰ですが、一見良い姿勢に見られがちです。
「よく人に良い姿勢だと褒められることが多いけど、腰が痛むのです」と訴えられる患者さんが少なくありません。そこで良い姿勢と反り腰の違いについて説明いたします。
下の3つの写真をご覧下さい。どれがいい姿勢だと思われますか?

01_3つの姿勢a

この中で一般的に良い姿勢と聞かれると、Cと言われる方が多いのです(Aは論外だとしても、BとCでは迷われるかもしれません)。一見、Cは背筋が伸びていい姿勢に見えるのですが、腰を反らし、身体の後方側に重心があります。
この状態ですと腰に負担がかかり、腰痛などの原因になりやすいのです。
次のイラストをご覧ください。02_イラスト3つの姿勢

反り腰の場合と、いい姿勢、悪い姿勢の骨盤の傾斜に注目してください。

A.背中を丸めた悪い姿勢(ねこ背)は、骨盤が後傾しています。
B.良い姿勢は、骨盤が立った状態です。
C.反り腰は、骨盤が前傾しています。

この骨盤の傾斜を立った状態で維持するには、骨盤を安定する筋肉群が必要になります。この筋肉が働かないと、骨盤を前か後ろに傾斜させてしまうのです。それが、AとCに当たります。Aは老人など筋肉が極端に落ちた状態で見られます。(立っても背中から腰が丸まったような格好)

Cの反り腰は特に女性に多く見受けられます。下腹部に力が入っていないので、下腹がポッコリと出たような状態にもなります。言い換えれば、身体の後ろ側に重心を置き腰椎やその周りの筋群に負担をかけている状態なのです。

ねこ背と反り腰の関係

ねこ背の人が正しい姿勢をとろうとするときは、たいてい肩甲骨をぐっと寄せるようにして胸を張り、背中の丸まりを正そうとします。すると、それにともない腰が反ってしまうケースが少なくありません。そして、反り腰になると腰が疲れたり痛んだりするので、今度は背中が丸まってねこ背になってしまします。このように、ねこ背と反り腰は表裏一体であり、多くの場合、この2つはセットで起こります。

こう見てくると、反り腰は形を変えたねこ背の姿=「隠れねこ背」であり、反り腰によって生じる腰の疲労が背中の丸まりにつながるという点から、将来ねこ背になり得る「ねこ背予備軍」であるともいえるでしょう。

反り腰のチェック法は?

○あお向けで寝ようとするとひざを立てたくなったりする。
○あお向きでは寝にくく、横向きやうつぶせで寝たくなってしまう。
○正しい姿勢をキープしようとすると腰が重くなったり、痛んだりする。

上記ような状態がある方は、ハイヒールなどはできるだけ避け、さきほどの3つの姿勢のうちのBの姿勢をキープするようにこころがけましょう。

賢人のまとめ

反り腰は形を変えたねこ背の姿。