パソコン作業による肩こりは働く女性が抱える現代病。これぞまさしく「パソコン肩」。放置しておくとパンパンに腫れるくらい固まってしまうことがあるので、注意が必要です。
その大きな原因は、長時間同じ姿勢を続けることによっておこる筋肉の収縮と硬化(=筋硬結)。言い換えると、しばらく同じ姿勢を続けることで、筋肉が持続的に緊張をし、筋肉疲労を起こし、筋肉が硬くなってしまうのです。
そしてもうひとつの原因は、姿勢の崩れ。パソコン作業に熱中すると、どうしても首が少し前に突き出て頭が前に落ち、肩は前にすぼめるような姿勢になりがち。私たちの頭は約5~6㎏あると言われているので、このとても重い頭が少し前に出るだけでも、首~肩~背中にかけての筋肉の負担が増えてしまうのです。姿勢がいい状態でも頭の重さを受け止め支えるのはかなりの負担。これが崩れるとその負担は倍増してしまうのです。
そこで大切なのは、長時間続けた崩れた姿勢をリセットすること。仕事中だとなかなか動けないと思いますが、席についたまま肩を回す程度でも充分効果的です。できれば30分に1度、最低でも1時間に1度は首・肩・背中の筋肉を動かしてあげましょう。トイレ休憩のついでに軽くストレッチをするのもおすすめです。
それからもう一つ、簡単にできる肩こり改善対策は、肩こりのツボを押してあげると症状が改善することがあります。そのツボとは、「肩井(けんせい)」と呼ばれる肩のツボ(イラスト☆印)。筋肉が収縮している場合は、押してみると固くなっていることがわかるはず。ここを柔らかくなるまでもみほぐすと自然と肩が軽くなるはずです。
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