探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します!
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。
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今回の依頼者は、若松紀恵さん(仮名・33歳)。設計事務所に勤務する一級建築士で、グレーのパンツスーツをバリっと着こなしている、カッコいい女性です。背が高く、鍛えられたしなやかな体と、涼しい目元がとてもシャープ。建築好きが高じて、横浜に住むようになったと話していました。
「ここは、古い建物が好きにはたまらないですよね。夫も一級建築士で、別の事務所で働いています。彼も建築が好きなのですが、インドア派だから、散歩すら出かけないんですよ。出無精だから、結婚3年間、土日はずっと家にいてテレビを観ているか、ベッドでずっとスマホを見ているんです」
スマホを見て旦那様がしていたのは、ネット通販。
「長時間スマホを観た翌日に、箱が届くんです。中に入っているのはPCの部品など。自分で何かをカスタムすることが好きなんです。ウチのテレビなんて、夫がいろんな機能を継ぎ足しているから、どう操作していいか私もさっぱりわかりません」
そんな旦那様が、なぜ浮気していると思ったのでしょうか。
「スマホを見ても、通販の箱が届かなくなったことです。あとは、今までスマホを見るときに、壁側を向いて体を横たえていたのです。その方が落ち着くと言っていました。しかし今は、私に画面が見えないように、壁に背を向けて体を横たえている。これはやましいところがあるからですよね」
確かに、浮気をしている男性は、パートナーに画面を隠したがる傾向があります。
「それに、スマホロック問題もあります。今まで、私が『落としたときに、誰かに見られたら危ないから、スマホにロックしなよ』と言っていたのに、『家と会社の往復だし、ロックはいちいち面倒くさい』と言い、かたくなにロックをかけていなかったのに、ロックするようになったことも気になります」
旦那様は38歳。写真を見せていただくと、銀縁眼鏡とサラサラの黒髪、依頼者・紀恵さんに似ているスレンダーな体型をしています。どことなく男の色香があり、とてもモテそう。
「夫は前に勤務していた会社で知り合って、なんとなく結婚したのです。『この人となら、静かな生活が送れそう』と思った通り、この3年間はケンカもせず、穏やかな毎日を過ごしていました」
そのほかの変化は、休日出勤が増えたこと。
「休日出勤の頻度が激増しました。夫は経費の精算や伝票整理など、苦手な雑務を片付けるために、人がいない休日のオフィスに行っていました。昼頃に一緒に家を出て、おしゃれなレストランでランチして、彼の仕事が終わるまでの2~3時間に私は街をブラブラして、終わったころに合流して映画や食事をするという流れでした。これは出不精な夫と私の大切なデートの時間だったのです。しかし、最近は『忙しいから、俺が一人で行く』と言い、朝からとっとと会社に行ってしまう。さらに、帰宅は終電よりも遅くなることがあるんです」
大きな仕事が決まったとうそをつく夫