探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します!
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。
今回の依頼者は、二瓶響子さん(仮名・44歳)です。女子校育ちで44年間恋人がいなかった彼女の“最初の彼”の身辺調査を依頼されました。
その1はこちら
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響子さんと“彼”はナンパで出会い、交際2か月。40歳の彼は一流企業の名刺を持っており、名古屋から東京赴任してきたばかりだと言います。しかし身元を示すものは、渡された名刺1枚のみ。出身地、学歴、実家についての会話の内容はあやふや。財布の中には現金とポイントカードしか入っていなかったと言います。
2か月間の交際において、外では会わず、お家デートのみ。その家も生活感が全くないとか……それゆえに、響子さんは彼の写真を1枚も持っていません。
幸い、彼が住んでいるのは昔ながらのマンションで、オートロックではありませんでした。探偵カーからドアの開閉を見張れる場所を確保し、24時間体制で張り込みをスタート。
1日目は全く家の出入りがなく空振り。調査2日目の夜に、背が高く目がギョロっとした、猫背気味の男性が入ってきました。すぐに響子さんに確認すると「そうです。この人が彼です」と言います。
3日目の朝7時に家から出てきた彼は、スーツを着て都心方面の電車に乗ります。名刺の大企業の隣のビルにある会社に入っていき、18時にビルから出てきます。おそらく名刺は偽造したのか、拾ったものなのか……。
自宅マンション方面には帰らず、埼玉県方面に向かう電車に乗ります。池袋駅から1時間程度のベッドタウンで降りると、かなり古い戸建ての住宅に入っていきました。
表札を見ると、両親と暮らしている様子。家をよく見ると、土台は傾いており、スキマ風もすごそうです。玄関はガラガラと開ける昭和の引き戸で、築50年以上は経っているのではないでしょうか。手入れをされている感じがない家で、荒んだような印象でした。
損傷が激しい古民家に住んでいるのは誰なのか?