探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します!
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントについても語ります。
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今回の相談者は浅野浩二さん(仮名・42歳)です。外資系投資関連会社に勤務する浅野さんは、指先までスキがない「ニューヨークっぽいデキる男」。
余計な脂肪がついてなさそうな、鍛えられた体をパリッとしたスーツに包んでいます。高価そうなマフラーとコート、バッグ、キラキラと輝く高級時計は500万円はするものです。爪は楕円形に整えられており、つやつやに光っています。
「この正月に、妻が浮気をしているんじゃないかと思いまして……いろいろ思うところがあり、今日相談に来たのです」
浩二さんは頭髪こそ薄いものの、知的で穏やかな外見をしており、モテそう。ただ、あまりにもスキがなく、こんなに気を張っていたら疲れるんじゃないかな……と余計な心配をしてしまいました。
「妻は私より7歳年上の49歳です。私が30歳、妻が37歳の時に出会い、結婚しました。妻はバツイチで、2人の子供を育てるシングルマザーでした。頼み込むように結婚して、それ以来12年間、穏やかな生活を続けてきたのですが……」
浩二さんにとって連れ子にあたる長男は現在高校1年生、長女は小学校6年生で、幼いころに浩二さんと再婚したことで、実の親子のように生活しているそうです。
「私は男性不妊ということもあり、2人は私の実の子供だと思っています。年に2回は海外旅行に行き、家族の喜びを日々味わっていたのですが、まさか私が妻の浮気を疑う状況になるとは夢にも思いませんでした」
浩二さんは、都心のタワマンに住みそうなタイプなのに、住所を伺うと神奈川県内でも辺鄙な場所にあります。都心にある浩二さんの会社まで、通勤に1時間半以上かけているとか。
「仕事と日常の距離を置きたかった私の希望と、妻が『実家に住みたい』と言ったことが、ここに住んでいる理由です。妻は生まれてから一度も実家を出たことがないのです。別れた前の夫とは、妻の両親との同居問題でこじれたと言います。私も同じ轍を踏んではならないと思い、妻の実家に住まず、妻の実家の前に家を買い、今はそこに4人で住んでいます」
奥様は表情が豊かで、癒し系のぽっちゃり女性