決定的だったのは、平日に19時に帰宅してからスーパーマーケットに行くと言い、3時間も帰ってこなかったこと。
「言い訳程度の食料品を買ってきて、消毒もせずに冷蔵庫に入れている。それに激怒して、夫を問い詰めました。すると『オマエは神経質なんだよ』とぶち切れ。そこで夫のスマホをを奪い、消毒してから中身を見ると、メッセンジャーが立ち上がっている。それを見ると、職場の同僚らしき女性とやり取りをしていたのです。おそらくこれは、絶対に浮気です」
一度帰宅し、何らかの理由をつけて外出するのは、多くの場合、浮気です。特に、寛子さんの夫の場合、シャワーも浴びないほどモノグサだったのに、出かけるのは明らかにおかしいです。
「問い詰めて言い争いになったのですが、夫は『異動してきたばかりの職場の女性が不安になって、辞めるというから相談に乗っていた』とのこと。今は、管理部門の職員が本当に人手不足とのことで、上長からも退職しないようにケアをしろと命令があるとか。もっともらしいんですが、全てが嘘くさいのです」
翌日、寛子さんは夫のスマホをチェックし、メッセンジャーを見たら履歴が消えていたそうです。
「とはいえ、名前はチェックしています。SNSで検索しまくって調べると、どうも相手も結婚している様子なんですよ。私、浮気とか不倫なんて絶対に許せない。この時期に濃厚接触するって、ホントにヤバいことだと思うんです。それは人間としての意識の問題です。消毒しないという肉体的な不潔、不倫するという精神的な不潔が許せないのです」
寛子さんにとって結婚とは、家族を愛し、家族を第一に考えること。
「それなのに、家族を危険にさらす。そんな夫に嫌気がさし母に相談したら、別れなさいと。ただし、モメた場合、夫の不貞の証拠がないと慰謝料も養育費もゼロになる可能性がある。母からは離婚を応援すると言われました。それで証拠を押さえていただきたいのです」

2月末から残業が増え、帰宅が遅くなっていたという。
※本連載はプライバシーに配慮し、一部内容を変えています。
登場したのは、離婚相手の定番「妻より不美人」な年上の女性……~その2~に続きます。