コラム 【浮気事件簿】色恋から縁遠い地味キャラ夫の疑惑の出張、浮気はシロかクロか?~その2~

旦那様の一連の行動があまりにも慣れているので、不倫関係になってから長いと想定しました。はた目から見ると、女性と旦那様は夫婦のような雰囲気です。

私たちは旦那様の部屋を特定し、その後隣の部屋にチェックインしました。ホテルは壁が厚く、隣の部屋の声は聞こえないようになっていますが、廊下に出ると声が漏れていることが多いのです。旦那様と女性も、かなり大きな声でコミュニケーションをしており、その音声を録音しました。食事はルームサービスでとっていたようです。

7時間ほど滞在し、出てきた旦那さまは、女性と別れて普通電車で都内に戻ります。

女性の後を追うと、地下鉄で横浜市の中心部に戻り、そこから私鉄に乗り換えてある駅で下車。あるヘアサロンに入っていきました。

ヘアサロンのホームページを見ると、スタイリストのひとりに女性の写真があり、肩書を見ると“店長”とありました。

すぐに依頼者・未央子さんに連絡し、女性の名前を告げると、「その女性は夫の同級生です。よく『頑張っている同級生がいる』と自慢しています」と話していました。

彼女の名前をSNSで検索すると、キャバレーのようなところでショーをしている写真もありました。旦那様がSNSをチェックしていた女性だと思って間違いなさそうです。

彼女のプロフィールには「複雑な関係」とあり、離婚しているのか、結婚しているのかわかりませんでした。

翌日、依頼者・未央子さんに証拠をお渡しすると、「とても気持ち悪いですね。吐き気がします。とりあえず、家からたたき出し、結婚15年間の家賃も請求したいと思います」と怒りに震えながら言っていました。

「夫の人生を叩き潰してやりたいですが、そうなると娘に火の粉が降りかかるから、できません。これはすごいジレンマです」

その1週間後、未央子さんから連絡がありました。

「今、弁護士さんと話し合いながら、離婚に向けて進めているのです。夫は最初『それなら出ていきます』と彼女のところに行ったそうなのですが、彼女からは『マジで!?あんたのことは要らない。あなたが結婚しているから恋愛を楽しんでいただけ。ガチで恋はキモいし無理』と言われてすごすごと戻ってきました。私もそれまで、夫のことを信頼していたから好きでしたが、別の女性と浮気しているなら要りません」

しかも、彼女は男性も女性も恋愛対象で、女性のパートナーと同棲しているとのことでした。

「弁護士を通じて彼女と話をしたら、『ここはひとつ穏便に』と言われて、私に200万円の慰謝料を振り込んできたのです。離婚と決まってみれば、すがすがしい気持ちです。これからは娘の世話をして、娘だけを愛して生きていける。夫の世話をしなくていい。この自由さを知ってしまったら、元の生活には戻れません」

今回の調査費用は、15万円です。

ずっと夫のことが好きで、鍋や餃子を囲んでも不潔さは感じなかった。浮気疑惑が持ち上がった直後から、夫のことは「キモいおっさん」と思うようになり、避けるようになったという。

※本連載はプライバシーに配慮し、一部内容を変えています。

賢人のまとめ

不自然な出張には、浮気が隠れているパターンが多々あります。またアラフォー以上の場合、同窓会で浮気に発展するパターンもしばしばあります。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/