コラム 【浮気事件簿】リモートワーク部屋に残されたスマホでGPSのアリバイ作り、夫の行方はいずこ?~その2~

依頼者・佳枝さんは、証拠を見せると、「なんじゃこりゃ~」と大激怒。カウンセリングルームを飛び出して行って、横浜から埼玉までタクシーで移動したそうです。そして、彼女の家を急襲。

この襲撃が惨敗に終わったらしく、私のところに上ずった声で電話をかけてくださいました。証拠を見て逆上される方は、よく相手の家を突撃したり、パートナーと不倫相手の3人で会ったりする傾向があります。

だいたい、そういう場合は、パートナーは浮気相手の方をかばうもの。そこでご自身はとても傷ついて、私に電話をかけてくるのです。

「夫に『オマエ、何を考えているんだよ』と言ったら、『いい機会だから離婚しよう』と言われたんです。『この薄汚いバカ女と再婚するのか』と聞いたら、そうではないと。とりあえず、首に縄をかけて自宅までしょっ引いてやろうと思ったら、帰りたくないって言うんです」

相手の女性は、旦那様の会社の派遣社員で、若く見えますが年齢は45歳と旦那様と同じ年。仕事をアレコレ教えるうちに、お互いに男女の仲になってしまったのだそうです。

旦那様は彼女との関係が始まる前から、いつか離婚したいと思っていたとのこと。

佳枝さんは「夫から『俺のことをバカにして、まったく愛してくれない佳枝ちゃんと一緒にいるのは、辛かったよ。もう開放してくれ』と頭を下げられた」と語ります。

確かに、佳枝さんはプライドが高い女性。でもそれは根拠がないプライドではなく、佳枝さん自身が経済的にも自立しており、他人の時間、才能、感情を尊重しており、自分に厳しく生きてきたことと自信の表れだと感じます。

「でもそれが、夫は砂を噛むような日々だったそうです。夫は『彼女は僕のことを尊重してくれる』と言ったけれど、私のことは誰が尊重してくれるの?私のことは誰が愛してくれるの?もうこうなったら、徹底的に慰謝料を請求して、あいつらの人生を叩き潰してやる。これまでは周囲の友人に黙っていたけれど、みんなにばらしてやります」

その後、弁護士を立てて慰謝料を請求しようとしたところ、旦那様側も弁護士を雇い、佳枝さんのモラハラ発言の録音を証拠として提出。泥沼にはまりかけたそうですが、法律的にも不貞行為は非がある行為なので、交渉は佳枝さんに優位に進みそうだとのこと。

旦那様はスマホを置いていくことで、妻の疑いの目をそらしていた。

今回の調査費用は、60万円です。
※本連載はプライバシーに配慮し、一部内容を変えています。

賢人のまとめ

スマホのGPSは、パートナーの動向把握としては使えない場合もあります。不貞の証拠を取っておいた方が、離婚に有利に働くことも少なくありません。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/