コラム 【浮気事件簿】結婚したいアラサー女子は、コロナ失業中の婚約者の浮気を疑い……~その1~

葉子さんは、大手企業の課長クラス程度の年収があり、1DKのマンションも購入している。

「最初は、安易に退職してしまった婚約者を責めていましたが、冷静に考えれば、彼が失業しても、生活を切り詰めれば2人で生活できる。それを提案すると、“それはちょっとどうかと思う”とふさぎ込んでしまったんです。その日から半同棲状態だった私の家にも来なくなったのです」

仕事にプライドを持っている男性は、仕事がうまくいかなくなると、「恋愛にうつつをぬかしていてよいのだろうか」と懐疑的になり、交際を辞めたり、婚約破棄をしたりすることが多々あります。楽しくなったり、幸せになったりすることに、罪悪感を覚える人が多いのです。

「しばらくそっとしておこうと思ったのですが、結婚式を3か月後に控えていて、いてもたってもいられません。それに、お互いの両親にも紹介しているし、友達にも同僚にも結婚のことを言ってしまい、社長も喜んでくれていました。中止になったら立ち直れない……それに、彼以上の人に会えるとも思えない」

葉子さんは涙を流しながら、そう言います。悪い方へと考えてしまう性格のようです。客観的に考えれば、ただ彼が家に来なくなっただけなのですが……。そのことを伝えると、「確かにそうだ!」と膝を打ちました。

「もう腹を決めました。彼が何をしているのか、なぜうちに来ないのかを調べてください。たぶん、彼は浮気をしていると思う。彼は恋愛自体が好きなんです。私なりに、SNSの分析や占いなどでわかったのは、彼は行動力があり、優しいのですが、女友達が多く、モテる。またボディタッチとかも自然にします。彼は何をしているのか、私と結婚する気があるのかどうか、行動を調べればわかると思います」

そういう葉子さんの目は涙で真っ赤になっており、手は震えています。多くの依頼者の方が、相手の浮気の証拠と直面する怖さから、極度の緊張状態になるのです。

ただ、浮気の証拠があっても、使い方によっては関係回復の特効薬にもなります。

「そうですよね。すぐに別れるということではないですよね。これが彼の住所です。どうぞよろしくお願いいたします」

婚約者の彼は、コロナ禍前まではレストランのマネージャーをしていたが、リストラに自ら手を上げた。

※本連載はプライバシー保護のため、一部内容を変えています。

彼はデリバリーの配達員になっていたが……~その2~に続きます

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/