コラム 【浮気事件簿】表参道在住、年収一億円女社長が3日で入籍した男の正体~その2~

調査は男女ペアの探偵で行い、瑤子さんの出勤時間後に、マンションのエントランスで待機→尾行からスタート。クルマで出ることも想定し、当事務所の動画撮影専用車も駐車場の入り口に配置しました。ちなみに瑤子さんの旦那様の仕事について、私たちは“不動産関連会社の事務”と伺っていたのですが、全くと言っていいほど出勤する様子がありません。その代わりに出かけるのは、女性とのデート。調査を開始した週は、水、木、金とそれぞれ別の女性とランチデートをして、そののちにラブホテルに行っていました。

彼が選ぶのは、カジュアルなレストランやカフェが多く、私たち探偵は、旦那様たちの隣のテーブルに座り、マイクで音声を拾い、動画で彼らの様子を撮影しました。

会話の内容から察するに、すべて婚活サービス会社で出会った女性の様でした。出会って間もない女性に対しては、「僕は占いができて、君と僕とは最高の相性なんだ」と全力で口説いていました。私たちが調査した2週間の間に、6人の女性が登場し、しかも口説くセリフは誰に対しても同じ。私たちはいつもカフェの隣のテーブルに座って調査するので、旦那様に気づかれないよう、ある日はスーツで、ある日はLA風カジュアルで……と、服装のテーストをガラリと変えて行いました。

この調査で発覚したことがもうひとつあり、それは旦那様は無職だったということ。これは後でわかったことですが、旦那様は婚活サービス会社には、ウソのプロフィールを提出していたそうです。勤務していると言った不動産関連会社は、地元・静岡で大学を卒業した後、ほんの数か月在籍したのみ。その後9年間は、食品工場やコンビニのアルバイトなどを転々としていたとのことでした。

この報告で瑤子さんはショックを受けたようですが、すぐに気持ちを切り替えて、離婚に踏み切ることを決意。私たちの報告を聞きながら、旦那様に冷静に電話をかけて横浜駅付近の喫茶店まで呼び出しました。会うとすぐに旦那様に家のカギを出させて回収。さらにスマホを提出させて、自分のケータイ番号とヤバめの画像を削除。その後私どもの調査結果について、かいつまんで説明し、証拠写真を見せてから、離婚届にサインさせたそうです。一連の瑤子さんのきっぱりとした、一切の未練がない態度に、生活全般を瑤子さんに依存していた旦那様も、全く反論できなかったとか。

そして、“元”旦那様を横浜駅の喫茶店に残し、東京に帰った瑤子さんは区役所に離婚届を提出。夜のうちに配送業者を手配して、旦那様の荷物の一切合切を静岡の実家まで届けてしまったというから、元旦那様もつけこむスキがなかったと拝察します。

その後、瑤子さんは婚活サービス会社やマッチングサービスではなく、自力で結婚相手を探すことを決意したとか。

ちなみに、本件の場合、調査費用は約60万円です。

sakujyo

 ※本連載の内容はプライバシー保護の観点から、体験内容を変えない程度に一部書き変えております。

 

 

賢人のまとめ

大手婚活マッチングサービスとはいえ、相手プロフィールの鵜呑みは禁物。結婚するなら相手の身辺調査をきちっとしてからのほうが無難。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/