コラム 【浮気事件簿】元夫から略奪し、10年間同棲した彼女が結婚してくれない……王子系男子が見た現実~その2~

翌日、出勤する彼を追うと、ある外資系の投資会社に入って行きました。ここは、超難関大学卒業生が勤務することで知られる、超高給で知られる会社です。

この日とその翌日は、彼女は依頼者・柊也さんが待つ自宅に帰宅。

調査4日目、彼女はかなり後ろを警戒しながら、高級住宅街がある駅で降り、10分ほど歩いて、ある豪邸に合鍵で入って行きました。表札の名前で心当たりを検索すると、彼女が勤務している会社の役員がヒット。50代のかなりイケメンな男性です。

30分ほどすると、黒塗りの車が横付けされて、スーツ姿の男性が降りてきました。15分くらいすると、帽子を目深にかぶった彼女と男性がワンコ(トイプードル)をつれて出てきて、散歩しながら高級スーパーでお買い物。

牡蠣、芹、うどん、フルーツなどを購入し、男性が持っていました。この男性も筋肉質でスラっと背が高くてカッコいい。住宅街に入り、周囲に人の姿がないことを確認すると、彼女の体にボディタッチをして、彼女に「おやめなさいよ」と手を叩かれて、「ごめんなさい」と甘えるように言っていました。

この日はこの家でお泊り。2人はどう見ても夫婦のようでした。

以上の調査結果をまとめて柊也さんに報告すると「マジか……」と顔を手でおおって、声を出さずに泣いていました。その落胆は私達にも伝わってきて、どう言葉をかけていいか、全くわかりませんでした。

10分くらい泣いていたでしょうか。肩で息をして、「こんなところを知っても、まだ僕は彼女と結婚したいし、愛しているんです」と言って帰宅されました。

それから1週間後、柊也さんから連絡があり、「彼女とは別れました……というか、親から叱られて、別れる道を選びました」と震える声で語っていたのです。

「彼女と話をしたら、“だから釣り合わないって言ったでしょ”と呆れられました。そもそも、彼女は一般の常識の枠にはとらわれないで生きており、これからもそうするつもりだったとのこと」

彼女が“釣り合わない”と言ったのは、名家である柊也さんの実家と一般家庭で育った彼女の“家の格”ではなく、彼女の自由な精神と、世間体にとらわれている柊也さんの心の在り方が“釣り合わない”という意味だったのだそう。

「そうなんですよ。彼女が求めているのは、自由だったんです。だから、上場企業の役員も外資のエリートも、彼女に夢中になってしまった。彼女は何も求めていない。僕はたぶん、親戚がすすめる女性と結婚するでしょう。彼女と過ごした10年は、ホントに僕の青春でした」

今回の調査費用は、60万円です。

彼女が淹れる紅茶、緑茶、中国茶が大好きだったという。

※本連載はプライバシー保護のため、一部内容を変えています。

賢人のまとめ

結婚前に本人や親族からの相手の身辺調査の依頼が、ここ数年急増しています。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/