コラム 完璧すぎる彼女を連れてきた息子に、母親が「彼女の素行を調べなさい」と厳命した理由【浮気事件簿・前編】

探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は、不動産関連会社を経営する、中村翔太さん(仮名・26歳)。翔太さんはご自身で、「僕、二代目ボンボンなんです」とあどけない笑顔で言う男性です。

現在は、おじいさまが創業された、東京の下町方面の不動産管理会社の跡を継ぐための修行中だそうです。

自宅の住所が“〇〇(苗字)ビル”とあったので、ご家族でお住まいかとおもったら、1人暮らしとのこと。

「細長いエンピツみたいなビルですよ。僕は一棟で一人暮らしをしています。1階はガレージ、2階はお風呂、3階はゲーム部屋、最上階が物置で……」と写真を見せつつ、説明をしてくださいました。

そこには、多くの人に支持されるハイブランドのマージャン牌があって、「これすごいですね」と言うと「ママがなにかの顧客サービスでもらったんです」とのこと。すごいお金持ちのようです。

10分ほど話していると、翔太さんのケータイが鳴り、「アンタ何してるの!」と、こちらまで聞こえるような大声が聞こえます。「中にいるよ」と答えると、「下で待ってろって言っただろ」とドスの効いた声が、窓の外からも電話口からも聞こえてきます。

2分もしないうちに、ドアが1回「カン!」とノックされて開きました。50代半ばのド派手な女性がドアをノックして入ってきて、翔太さんの頭をひっぱたきました。

そして、おもむろに電子タバコをフーっと吸い、「山村さん、私、あなたのファンなの」とおっしゃっていただきました。

そして、ガーっと3分ほど一気にトーク。異常なほどわかりやすいプレゼンテーションを聞いているとでもいいましょうか、理路整然としていてとてもわかりやすかったです。

調査対象は翔太さんが付き合っている女性です。

「この子が結婚したいというから、遊び好きで派手な子を連れてくると思ったら、清楚で賢くて、いい大学出身の子を連れてきたんです」

その女性は、フリーランスで仕事をしており、翔太さんより5歳年上の31歳だという。

「ブランドプランナーっていうのかしら? よくわからないけど、いい会社を顧客に持って、コロナ禍前はパリだのミラノだのっていろんなところに行っていたわ。頭もキレるし、受け答えもしっかりしているの。話を聞いていると、向こうの方が積極的なんですよ。ウチの息子なんて、これですよ。それなのに、あんな立派なお嬢さんはもったいないと思ったところで、私は“なんでこの子がウチのバカ息子を選ぶんだ?”って疑問に感じたのよ」

デキすぎる彼女に対する不信感が生まれていき……

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