コラム 完璧すぎる彼女を連れてきた息子に、母親が「彼女の素行を調べなさい」と厳命した理由【浮気事件簿・前編】

翔太さんと彼女との交際は1年程度。あるブランドの顧客パーティで知り合ったのだとか。そのパーティのプロデュースに関わっていたのが、彼女だったそう。

「彼女になぜその仕事に関わっているかと聞いたら口を濁した。これは腹に一物あるなと。私のほうでも彼女のことをいろいろ調べてみたんですけど、イマイチよくわからなくて。そこで山村さんですよ。あなたに調べていただきたいのです」

ご指名いただくと、とてもうれしいものです。期待に応えようという気持ちにもなります。

「息子は自由にさせています。結婚相手も家柄だ何だと難しいことを言う気はありません。私だって、どこの馬の骨だかわからないようなもんですし」

息子さんの彼女は万事に置いて完璧なんだと言います。

「何度も言うようですけど、彼女は本当に完璧なんです。だからこそ胡散臭く感じて」

お母様がいちばん引っかかったのは、彼女に何か聞くと、返事に言いよどむことが多いこと。

「人間は今を精一杯生きることが大切です。うそつきはいけません。聞かれたことにパン、パン、パン!と答えられるようでなくちゃ、うちの嫁どころか、社会人としては務まらないんです」

そうまくしたてるように話す母の言いなりになり、ニコニコしている息子の翔太さんが印象的です。

「息子には小さい頃から、“うちは裕福だとはいえ、守るものも多い。従業員の生活もかかっているし、締めるところは締めなきゃダメ”と言っています。それは出費もそうですが、警戒心を持つということもあるんです。まずは相手を疑ってかかれと。この子は人がいいので、すぐに誰でも信用してしまう。今は私や社員が様子を見ているからいいですけど、あんな完璧に見えて裏はわけのわからない女性と一緒になったら、寝首をかかれるかもしれない」

お母様の話はとても流暢でおもしろく、ずっと聞き入ってしまいます。その横でニコニコしながら「よろしくお願いします」という翔太さん。みんなの癒し的な存在なんだろうな……と思いながら見ていました。当の彼女は港区内に住んでおり、今は翔太さんの家と行き来する生活をしているのだとか。

ひとまず、彼女が翔太さんの家に来る日に調査に入ることにしました。

調査中も、彼女にはしょっちゅう電話がかかってきていた

※本連載はプライバシー保護のため、一部内容を変えています。

彼女は複数の職業を持っていたが、中には想像しがたい職業も……息子が連れてきた完璧な彼女。母親の鋭いカンで剥がれたメッキに続きます

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/