コラム 幼なじみの子犬系年下彼が突然結婚を先延ばしに……職場で何が?【浮気事件簿・前編】

探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は矢島杏奈さん(仮名・30歳)。都内の保育園で保育士として働く女性です。明るく優しい雰囲気で、いかにも子供から好かれそうな雰囲気をまとっています。パッと見はかわいらしいのですが、話すと切れ者ということがすぐにわかります。

私が考えていることの2手先を読まれていることがわかります。それでも、サッサと話を進めてしまうのではなく、私の話すスピードに合わせてくれるのです。

「マンガみたいな話なんですけれど、彼と私は幼馴染で、親同士の仲もいいんです。彼は1歳年下なのですが、幼いころから“おねえちゃん”と慕っていてくれていました。幼い頃はよく会っていたのですが、10歳から18歳くらいまでは年に1回くらい会う程度で、20歳くらいのときからまたよく会うようになったんです」

彼はワンちゃんのように杏奈さんに甘えて来たそう。

「彼はそのときストーカー被害に遭っていたんですよね。過剰に甘えたり、束縛しまくる女性が周りに多くて、女性不信になっていたみたいです。私は気心知れているので、話しやすかったのかもしれません」

杏奈さんもそのころ実は男性不信に陥っていました。なぜなら、そのかわいい外見から、デートモラハラの対象になっていたからと言います。

「私、昔からちょろく見られてしまうようで、男性にマウンティングされるんです。高校時代に初めて付き合った男性は、私の方が偏差値が高い大学を受験するとわかった瞬間、“お前みたいなバカに受かるわけがない”と言って、一緒にいるときにけっこう八つ当たりをされました。その次の人も似たような感じで、相手の思い通りに行動しないと、大声で怒鳴られたりモノを投げられたりしていました。私、オラオラ系と言うか、“俺が守ってやる”みたいな男性に好かれることが多かったこともあり、適度に放っておいてくれる穏やかな彼との時間に安らぎを覚えていきました」

彼といると、相手がどう思うかとか、常に考える必要もなく穏やかに過ごせたそうです。

「彼もそう思っていたようです。私が25歳くらいのとき、彼が医大を卒業する間近に、彼のほうから“杏奈ちゃんと将来結婚したい”と言ってきたんです。もちろん私も“結婚しよう”と言いました」

しかし、彼は卒業後研修医になり、とにかく忙しかったそう。現場で働いて論文も書いて、学会にも行って……コロナ禍になるまでは、全く自分のことを考えず、目の前の締め切りに追われながら毎日を過ごしていたそう。

「私も忙しかったですね。保育士はブラックというけれど、まさにそんなところもあって。結婚どころではないほど忙しく、何も考えられませんでした」

多忙なカップルは可能な時は家デートをしていました。

研修医と保育士という、かなり多忙な職場で働くカップル。落ち着いてデートはできず、デートはほぼ家だったそう。

「お互いに家の合いかぎを持っていたので、家デートが中心でした。仕事のことを話したり、日々感じたことを話したりして、落ち着くし幸せだったんです。

コロナ禍まではそんな感じで猛ダッシュで働いていて、あまり周りが見えていなかったのですが、コロナ禍となってからは、いろんな仕事がストップして、やっと周りが見えるようになっってきました。彼とは入籍に向けて調整していたのですが、そのころから気になることが多々見えてきたんです」

彼の両親が経営する複数の病院に顔を出すようになり、わかったこと

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