コラム 地味系女子に嫉妬する小悪魔系女子の罠……狙われた婚約者が選んだのはどっち?【浮気事件簿・前編】

美津子さんの婚約者の男性の写真を見せていただくと、理系のメガネ男子で普通にモテそうです。美津子さんは「誠実」と言っていますが、写真を見るとそのことが伝わります。

でも、何かピンときました。探偵として何千回も浮気調査をしていると、なんとなく「浮気している人」というのがわかるのです。

これは言葉にするのは難しいのですが、「外に気持ちが開いている人」とでもいえるでしょうか。そして、容姿や収入のレベルが高いほど、浮気する可能性が高まるのです。

私が黙って写真を見ていると、美津子さんは「山村さんもやっぱり疑っていますよね」と深刻な声で言いました。

「彼と私は同期なのですが、私が疑っているのは別の同期の女性です。半年前の異動で彼女は研究所勤務になったんですよね。役員のコネ入社で入ってきた人で、超お嬢様です。メンタルが不安定なタイプで、いろんな恋愛を繰り返しているようなタイプで、いわゆる“魔性”の女性です。頭もいいし話題も豊富で、しかも超かわいいんです。誰とでも仲良くなるし、私と真逆のタイプで」

彼女は独身で、めちゃくちゃモテるそう。だれからも「あのコかわいいね」と言われるタイプだと言います。

「華奢で小柄で……私のコンプレックスを刺激するから関わらないようにしていたんです。でも、彼女はなぜかいつも私に張り合ってきました。例えば、“背が高くていいな。私、小さくて貧弱だから美津子ちゃんがうらやましい”と言ってきたり、“くせっ毛ってかわいいよね。私、超ストレートだからニュアンスが出なくて”なども言われました。さらに新卒時に唐揚げ弁当を食べていたら、“たくさん食べられるっていいな~。私胃腸が弱いし太りやすいから、揚げ物はダメなの”と言いながら、野菜ジュースを飲んでいたりして、マウンティングっていうんですか?そういう感じのことをしてくるんです」

彼女は仕事を美津子さんに押し付けてきたことも。

「彼女も以前営業に配属されたことがあるのですが、仕事をみんな私に押し付けてきました。それがバレて2年で別の部署に異動になり、ずっとホッとしていたのですが、まさかこんな形でまたつながるとは……」

そして、先週、美津子さんと仲のいい先輩が「あなたの彼とあの子が手をつないで歩いていたけど……」と教えてくれたのです。

「私と彼は社内でも公認カップルになっています。だから先輩も見たときに驚いて教えてくれたんでしょうね。ここのところ、彼と連絡がつきにくくなったり、休みの日に新居や結婚式の打ち合わせをしたいのに、断られる。心配なので行動を知りたいんです」

浮気の気配が漂い始めてから、心がソワソワして落ち着かないという。

【彼にしなだれかかる彼女の目的とは? 後編に続きます】

1 2

プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/