コラム 地味系女子に嫉妬する小悪魔系女子の罠……狙われた婚約者が選んだのはどっち?【浮気事件簿・後編】

探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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今回の依頼者は佐藤美津子さん(仮名・30歳)。大手の食品系メーカーに営業職として勤務している安定感ある魅力的な女性です。現在、婚約している彼(同期入社で研究職)が別の同期の女性と手を繋いで歩いていたと言われ、私たちに調査を依頼されました。

【これまでの経緯は前編で】

土日の行動が怪しいとのことで、依頼者・美津子さんとデートの予定が入っていない日曜日に調査を行いました。

彼が住んでいるのは、会社の独身寮。老舗企業であることがわかる、築40年くらいの鉄筋のアパートです。外階段で廊下も外から丸見えです。私たちは朝から探偵カーで待機しました。

昼過ぎに手ぶらで出てきた彼は、高い背を屈めるようにして駅の方向に向かいます。背が高い人に多い、かなりの猫背です。

電車に乗り、ターミナル駅で降りると映画館へと向かいます。ひとりで映画を観て、ひとりで出てきて、ロビーでボーッと座っています。

すると、小柄で華奢な女性がやってきて、彼の隣に座ってしなだれかかってきました。マスクをしていてもわかるほどの美貌で、サラサラのロングストレートです。依頼者・美津子さんの予想通りにコトが進んで私たちもびっくりしました。正直、こんなに簡単に疑わしい現場を押さえたことはないかもしれません。

ロビーではしきりに女性が彼に謝っています。どうも女性は遅刻してしまい、あとから映画館に入り別々の席で観たようでした。

彼は「別に大丈夫だよ。じゃあ帰ろうか」と言っています。すると彼女も立ち上がり、彼女は追いかけるように歩き始めました。2人は猛暑の中、手を繋いで歩き駅へ。電車はガラガラだったので、2人の行動をよく観察すると、彼はなんだかよそよそしい態度。彼女の方がかなり積極的で、ぐいぐい押していることがわかります。

彼は彼女のことを乗換駅で降ろそうとしました。しかし「いいじゃない。遊びに行きたい」と彼女。そして彼は断り切れず、独身寮がある駅で二人で下車しました。

「家はホントにマジで無理」と言っているにも関わらず、彼女は「餃子作ってあげる。一緒にビール飲もうよ」と言って、ぐいぐい押しています。そして、彼は周囲の人目を気にしながら、家の方向に歩き始めました。途中のスーパーで彼女は缶ビール6缶パックと冷凍餃子2パックを購入。彼は自宅に入れていました。

コロナ禍により、飲食店でのお酒の提供ができなくなってから、自宅での浮気が増えています。しかし、ラブホテルのように「明確な浮気の証拠」となりにくく、いくらでも言い逃れができてしまうので、難しいところです。

彼女と彼の関係を、依頼者・美津子さんはどう判断するのか

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