コラム 「結婚には持ち家が必須」一緒に貯金を頑張った5年交際の彼が消えた【浮気事件簿・後編】

探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から紹介します! 

浮気がバレた後の関係、浮気調査のポイントについても語ります。

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回の依頼者は結城恵美さん(仮名・34歳)。関西地方の大手企業に一般職として勤務する女性です。5年交際した彼が、音信不通になって、実はその間に引っ越してしまったことから、私たちに調査を依頼してきました。

【これまでの経緯は前編で】

恵美さんは自分の気持ちに整理をつけたいのだと拝察。5年間、家を買って結婚することを夢見て、厳しい倹約生活をしてきたのですから、当然とも言えます。しかも、買うマンションも間取りも決め、2人で数千万円を貯めました。それを頭金にローンを組めば、無理なく返済できると、現実的な計画も立てていたのですから……。

ひとまず、彼の引っ越し先の自宅を特定しました。勤務先から追跡して、これはすぐにわかりました。都心のタワーマンションで、恵美さんが夢に描いていたような物件です。

彼は背が高くスマートで、真面目な印象。華やかさがなくとも、育ちの良さがふるまいに現れています。高校卒業後、信用金庫に就職し、それから転職するたびに人生がグレードアップしていったという恵美さんの話も納得。邪悪なところがなく、まっすぐなのです。

彼の行動を追うと、外勤が多く、客先を回る直行直帰スタイルで働くことが多い様子。客先は大手の企業が多く、上司らしき40代の男性とセットで行動しています。ランチもホテルなど高級な場所が多く、会話も世界史や、論語、日本史など、知的で面白い印象。上司の男性は、彼を育てようとしているのでしょう。「お金は有効に使いなさい」「使わなければ入ってこない」などと話しているのが漏れ聞こえてきました。

5年間、家を買うために節約生活を強いられていた彼に、お金の使い方を教えているようにも感じました。

コロナ禍ですが、彼の仕事は忙しく、多岐にわたっているようです。今のところ女性の陰はありません。女性の陰がないのに、恵美さんを避けているのは、この上司の存在かもしれません。

週末の調査で登場した、女性とその正体

平日2日間、女性は出てきませんでした。土曜日の朝、マンションの前で張っていると、彼は11時に家を出て、近くのカフェに入っていきます。ここはブランチが有名なお店で、彼は人気のテラス席に座りました。

すると、その後に、30代後半くらいの小柄な女性がやってきました。ブランドのジャージを着こなしていて、おしゃれです。ピンクのマスクをはずすと全体のメイクもピンク系で女性らしい雰囲気でした。

彼はにっこり笑うと、「今日もかわいいね」などと言い、「愛しているよ」を連発。依頼者・恵美さんとの交際直後も熱烈に愛を囁いたそうですが、私たちも聞いていて、「彼女さん、うらやましいな」と思うくらい、ほめまくり、愛の言葉をささやき続けています。

食事が終わると、2人は連れ立って彼のタワマンへ。夕方、トイプードルを連れた彼女がワンちゃんを散歩させ、ピクルスとチーズとワインを買って、再びマンションへ入っていきました。そして朝まで出てきませんでした。

依頼者・恵美さんにこのことを報告すると「一緒に行動していたこの男性は、大阪時代から彼のことをかわいがっている上司です。大阪から東京に彼を連れて行ったのは、この人だったのですね」と驚いていました。

そして、女性については、知らない人だとのこと。 これは後にわかったのですが、女性は彼が東京に転勤になってから出会った、大手企業の課長職の女性で、2人は今一緒に住んでいることがわかったのです。ワンちゃんは女性が前から飼っていたペットでした。

「あきらめきれない。5年間、一緒に頑張ったんですよ。あと少しってところで、タワマンがフイになってしまいました。こんな証拠を見ても、今も彼のことが大好きだし離れたくないとも思っています。5年間育ててきた私たちの絆を信じて、彼と直接向き合ってみたいと思います」

それから1週間後、共通の友人同席のもとで、恵美さんは彼と話し合うことに。彼は他人を見るような目で、恵美さんを見たとのこと。

「彼は、“僕も最初は家を買うのは素晴らしいと思った”と言っていたんです。しかし、2年くらい経ってから、冷静に考え始め、ローンに縛り付けられるのもイヤだし、私に束縛されるのが怖くなったそう。私のことは好きだったそうですが、私と結婚すると家を買わなくてはならない。それがどうしてもいやなのに、会うと私に話を合わせることが辛かったと言ってました」

彼がそのことを上司に相談したところ「それは大変だ」と親身になってくれたのだそう。なんでも、上司が離婚した妻は、恵美さんと同じような価値観の女性だったとか。

「とは言いながら、彼は私に会うと、やっぱり好きな気持ちがふくらんできて、なかなか別れを切り出せなかったそうです」

そして、改めて「申し訳ございません。恵美さんとは別れたいです。今までの心からの感謝と、深いお詫びを申し上げます」と言って、去って行ったそう。

「結局、私のひとり相撲だったんですよね。辛くて辛くて死にそうな思いですが、なんとか立ち上がって、新たに結婚に向けて頑張ってみようと思います」

彼は「結婚したら飼おうね」と話していたワンちゃんを新居で飼っていた…。

今回の調査費用は、45万円です。

※この連載は、プライバシー保護の観点から一部の内容を変更しています。

賢人のまとめ

浮気が別れの理由になることは多いですが、「考え方の違い」というケースもあります。

プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/