コラム 美貌も家柄もお金も揃った才媛と、3年付き合っても結婚しない彼の本心【浮気事件簿・後編】

会話を分析すると、女性はかなり頭と人柄がよく、知識も豊富で、愛情深いことがうかがえます。そしてよく食べ、よく飲む。体型維持のためにストイックな生活を続けている良子さんへの不満を彼がこぼすと「自分が愛した人を悪く言いなさんな」とたしなめます。そしてその後「好きな人とはおいしいものを食べたいもんね」と彼の頭を撫でました。

これでは好きになってしまうな…とペアの探偵と話していました。

東京から2時間程度の駅に着くと、駅ビルを少しぶらぶらした後タクシーで高級旅館に向かいチェックイン。私たちは、藪の隙間にカメラを突っ込んでチェックインの様子を撮影しました。

それから2時間後、スーツを着て出てきた二人は、迎えのタクシーに乗りどこかに向かいます。私たちはすでにレンタカーを手配していたので追跡。すると、なんと彼の実家へ。

依頼者・良子さんは「彼の実家には行ったことがないけれど、実家の身辺は調査済みです」と言っていましたが、この女性は実家に連れてきて、両親に紹介しています。女性側も本気のようです。

それから2時間後、2人は出てきました。彼の両親が、二人をホテルまでクルマで送ります。1本道であり、道がわかっていたので、私たちのクルマが先導した状態で彼らのクルマを見張ります。私は後ろのクルマに向けカメラを構えました。

国産の高級車のハンドルを握るのは、いかにもダンディな彼の父親。助手席に彼の母親が座り、彼女を気に入っているようで、後部座席を振り返って楽しそうに話しています。そして旅館の中まで入って、名残惜しそうに彼女の手を握っていました。

翌日は、午前中の新幹線で帰京。手を握るなどはしないものの、親密な雰囲気のまま、ガラガラのグリーン車に乗ります。そこで、2人は気持ちが盛り上がったのか、キスなどをしつつ、大宮で途中下車。ラブホテルに入り、1時間程度で2人は出てくると、タクシーで都内に移動。彼女を都心のオフィスビルで降ろすと、彼は自宅へ帰りました。私たちは「まだ何かある」と思いながら彼の自宅の張り込みをしていると、夕方にその彼女が自宅エントランスに入って行き、翌朝まで出てきませんでした。

以上を依頼者・良子さんに報告すると「信じられない」と絶句。そして、「彼が好きです。別れたくないです」と泣き崩れ、1時間ほど私と話をして落ち着いてから、帰って行かれました。

それから1週間、良子さんから連絡がありました。

「どうしようかと思いつつ、普段通りの生活をしていたのですが、先日彼から“別れよう”と唐突に言われ、強引なペースで別れ話をすすめられました。私が驚くくらいの慰謝料を提示されて、“良子といると息が詰まってしまう。俺はあなたの家柄に見合う男ではない”と言われました」

そこで良子さんが調査のことを話すことに。彼は「その通りなんだ。僕にはあなたの家を背負う力はない…」とシャッターを下ろされてしまったのだそう。

「言われてみると、ずっとレスでしたし、おかしいとは気づいていたのですが、彼にすがり付いてしまっていました…。とりあえず、別れ話を受け入れようと思っています」

今回の調査費用は、40万円です。

依頼者とも宿泊したことがないような高級旅館に宿泊していた。
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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/