コラム バツイチ彼の娘と仲良くなれたのに…二人を置いて彼が向かった先には!?【浮気事件簿・後編】

貸し切り状態のグリーン車で証拠写真をおさえる

品川駅から熱海までは40分程度。女性は私たちに気付かず、「貸し切りでいいね」などと言い、彼と濃厚接触を開始しました。酔いも手伝って、スリルを楽しんでいるのでしょう。

彼も度胸があるのか、彼女といちゃいちゃしていました。

小田原駅でも人は乗ってこず、証拠として十分な音声と写真を撮影しました。

その後、尾行を続けると、有名なレストランでランチを食べ、海岸線を散歩し、タクシーで旅館へ向かいます。

彼女は身振り手振りが大きく、長く形のいい脚を見せつけるように組む癖があります。彼もかなりビシッとしたオーラがありますが、彼女はそれに加えて威厳と貫禄も持っています。なんというか「女帝」という感じで、彼はそれを崇めているという感じでした。

依頼者・麻衣子さんも元ヤンキーから刻苦勉励して高学歴を手に入れ、バリバリ仕事をしている女性です。エリート男性は自分より強い女性に惹かれるというのは、この仕事をしていると感じます。

2人が旅館の門に入るところまでおさえ、依頼者・麻衣子さんに報告すると、「山村さんはすぐに調査は終了し、東京に戻ってきてくださいませんか? そしてペアの方は朝まで張って、彼が新幹線に乗ったら教えてください」とのこと。

急いで報告書を作成し、麻衣子さんに届けると「実はちょっと予想していたんですが、やっぱりこの人でしたか。マナちゃん(彼の娘)から、“パパの元彼女”についてちらっと聞いていたので、アタリは付けていました」と言いました。

麻衣子さんは浮気相手の女性のSNSにフォロー申請しました。するとすぐに申請が通り解除されたので、画面のスクショを撮影。そして彼にそのスクショを送りつけていました。

「彼はプライベートのときは、あまりスマホを見ません。娘を家に置いているのに、親として失格なんですよ。まあ返事が来るのは2時間後くらいでしょう。その間に私も怒りを落ち着けて、自分の気持ちをまとめます」

そして麻衣子さんはA4サイズのメモパッドとボールペンを出すと、怒りや娘への親愛の情や彼のいいところ・悪いところ、別れるメリット・デメリットなどを書いて気持ちを整理し始めました。

その後、「やはり別れず、ふたりを別れさせ、私に謝罪させます」と言い切りました。

「なんとなく自分の中で、マナちゃんの母親になろうと気持ちを固めていたところもあったんです」

その後、スクショに気付いた彼から電話がかかってきて受話器の向こうで「申し訳ない。すぐに東京に帰る」と叫んでいる声が聞こえました。

「これから2人をこってり絞ってやりますよ」と言い、麻衣子さんは帰って行かれました。後日談ですが、彼とその女性は別れ、双方からたっぷりと謝罪金をもらい、今は結婚に向けて準備を進めているそうです。

新幹線の中でシャンパンを飲んでいた女性は何者だったのか。

今回の調査費用は、10万円です。

※本連載はプライバシーを配慮し、一部内容を変えています。

1 2

プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/