コラム 結婚式の準備ですれ違う日々…衣装合わせの後に彼はそそくさと消えた【浮気事件簿・後編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、IT関連会社に勤務する千恵美さん(仮名・30歳)です。同棲2年、5年交際した同じ年の彼と、コロナ禍が落ち着いたことで結婚式の準備中。しかもこの結婚式は彼の両親の希望で「させられている」状態だそうです。

【これまでの経緯は前編で】

浮気相手に語った彼の本音

千恵美さんの話を伺うと、おそらく彼は浮気をしています。しかし、彼の行動パターンがあまりにもわからないのです。2つの会社で働いているうえに、多忙かつ出張が多く、調査をすることがかなり厳しい状況。

こういうタイプの人の場合、ベタつきの調査になることが多いのですが、これだと費用ばかりがかさんでしまいます。

そんなある日、千恵美さんから「明日、結婚式の衣装合わせで、その後彼と食事デートの予定だったのですが、休日出勤をすると突然言い出したんです。かなり怪しいです」と連絡がかかってきたのです。

このところ、抱えていたのが不倫案件ばかりで、不倫カップルは日曜日にデートをしないことが多いので、たまたま私たちの調査スケジュールが空いていました。そこで緊急調査に入ることにしたのです。

調査は、都心ホテルからスタート。千恵美さんから、「衣装合わせは10時からです」の連絡があり、私たちがホテルに急行。

11時30分くらいに、千恵美さんと彼が2人で出てきて、彼は慌てたようにタクシーに乗り込みます。私たちは探偵カーで待機をしていたので、そのままタクシーを尾行。

タクシーは、品川駅に向かい、大きなホテルに入っていきます。そこにティーラウンジで待っていた女性と合流。女性はかなりボディコンシャスな服を着ている美人。顔がびっくりするほど小さく、モデル体型です。

女性は「いいの? もうあなたの千恵美ちゃんと結婚式でしょ?」と言って笑っています。彼は「いいのいいの。あの人は俺がヤンチャしていても、見守っていてくれるからさ。俺の親のワガママにも答えてくれて、あの人しかいない」などと語っています。

彼女はくすっと笑い、「でもね。あんなふっくらさんじゃなかったらね」と言っています。彼も「まあそれはそれ。ここにいいのがあるじゃん」と彼女の体をつついています。そして2人は立ち上がり、客室へ…。

その姿があまりにも自然すぎて、慣れていることを感じました。

2時間後、出てきたのは彼だけだった

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