コラム 【浮気事件簿】学歴詐称妻と出世欲夫、使い込んだ歯ブラシの消滅と夫婦関係の行方~その2~

探偵歴10年以上、浮気調査に定評のある、リッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情を紹介するこの連載。

夫の松田アキラさん(仮名・地方テレビ局勤務・39歳)は、出世と野心の鬼。妻の学歴詐称について、私たちに相談。3年前に結婚するとき、妻は名門女子校卒と自称していたのに、その学歴は経歴調査のプロの探偵事務所の調査で瞬時にウソだとわかりました。

しかし、その翌週に、松田アキラさんの妻・松田カヨさん(仮名・30歳)から、旦那様であるアキラさんの浮気調査の依頼が入りました。私たちのことを知ったのは、アキラさんが持っていた名刺からだといいます。検索で本連載を読み、“自分に有利な離婚の証拠が欲しい”と考えて、来所してくださいました。

「夫の名刺入れをチェックしたときに、山村さんの名刺が出てきて、この人だと思いまして。夫は浮気をしています。相手はよくわからないのですが、同じ業界の人かな……と。結婚してから夫が仕事に没頭するようになって、私はしょっちゅう実家に帰るようになったんです。あ、実家は目黒にあります。弁護士をしていたおじいちゃまが“離婚するなら証拠をおさえてからだ”と言うし、学校のお友達も……あ、田園調布のあの学校なんですけど……浮気調査はしたほうがいいって。ママもパパもお金は出してくれると言うし、ホントは夫のことを疑うのはどうかと思ったんですけれど、思い切ってお願いすることにします」

カヨさんは、旦那様と私が経歴詐称をテーマに語り合ったことを知らないので、盛った経歴を会話にはさんできます。他人に対して無防備で小さなウソをちょいちょい重ねるタイプの女性だとわかりました。

「おばあちゃまが私に会いたがるので、月曜日から水曜日まで実家に行っているんです。おそらく、その間に夫は彼女を家に連れ込んでいるような気がします。というのも、私の歯ブラシがいつも捨てられているから。理由を聞いたら、“使い込んであったから排水溝の掃除をして捨てた”と言うんです。夫はモテるし、業界的に夜遊びもするし、役員とのお付き合いがあるみたいだから、キャバなどに行くのは仕方ないことだと思っています。早くて深夜1時に帰ってくる生活ですからね」

結局、歯ブラシの件から、浮気に気が付いたカヨさん。さらに、ベッドの下でシルバーのピアスのキャッチ、明らかにカヨさんのものではない髪の毛など物的証拠も発見したとか。

「安っぽいシルバーのピアスだから、夫好みの若い子かなと思います。夫はあんな涼しい顔していて女性が好きだし、出世欲の塊で見栄っ張り。都会的な女と結婚して、田舎育ちの自分の経歴ロンダリングしようとしているんですよ。私は目黒生まれ目黒育ちで、ひいおじいちゃまは政府の高官だったんですよ。そんな私と結婚していながら、若い子と浮気なんて許せない!」

☆☆☆

まさかの自宅ベッドで浮気相手と……??

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