コラム 結婚をチラつかせながらも「嫉妬深い女は嫌い」と言う彼の本心【浮気事件簿・前編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、広美さん(仮名・29歳)です。結婚を考えつつ、1年間交際している彼(35歳)が既婚かどうか調べてほしいという依頼でした。男女の出会いが多様になったことと、不倫に対する世間の厳しさもあり、ここ数年このような調査は増えています。

お互いに「結婚したいね」と言っているけれど

広美さんは都内のマネージメント会社の正社員で事務職をしています。どちらかというとおとなしめな雰囲気で、守ってあげたくなるようなタイプの女性です。シンプルなタートルネックとパンツスタイルでしたが、よく見ると王冠をかぶったスカルのネックレスが輝いていました。それがとてもオシャレで彼女に似合っており、これは婚活で優位になるように、あえて小動物のような雰囲気に見せているに擬態している猛禽だ、と感じました。

「彼の行動が、ちょっとよくわからなくて。彼はフリーランスでデザイナーをしています。たぶん、相当モテると思うのですが、なぜかマッチングアプリに登録していて、そこで私と出会いました」

彼は、かなりトップクラスの美術大学を出ており、大手広告代理店に就職するも、数年で独立。ポスターからコミュニケーションまでデザインできる人で、複数の会社を持っているのだそう。

「お金もあるし、優しいし、寂しがり屋でかわいいところもあります。さらにめっちゃカッコいいんです。身長は180cm以上で筋肉質、くせっ毛の長髪で雰囲気があるんですよね」

写真を見せていただくと、「いぶし銀の俳優」とも表現できる男性が、有名テーマパークのお城を背景にニッコリ笑っていました。

お互いに「結婚したい」とは言っているものの、足踏み状態が続いています。

「彼も私も“結婚したいね”とは言っているんですが、私の本気に比べて、彼は口先だけのような気がするんです。実感がないというんでしょうかね…。本格的に疑い出したのは半年前で、向こうが同棲する話を持ち掛けてきたんです。コロナ禍ということもあって、家デートはしていたのですが、本格的に一緒に住もうと言われました。」

自宅に行っていれば、安心というわけではない

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