コラム 結婚をチラつかせながらも「嫉妬深い女は嫌い」と言う彼の本心【浮気事件簿・後編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、広美さん(仮名・29歳)です。結婚を考えつつ、1年間交際している彼(35歳)が既婚かどうか調べてほしいという依頼を受けました。

彼は独身であり、お互いの家を行き来し、同棲をもちかけられたものの、どうも既婚者臭い。そこを私たちが調べていきます。

【これまでの経緯は前編で】

既婚者男性の行動パターンがある

私たちは浮気調査のプロとして、既婚男性の調査を何千件も行ってきました。既婚男性が調査ターゲットになることが多いです。

今回の広美さんのように、「交際相手が既婚者かどうか調べてほしい」という依頼も増えました。しかし、最も切実なのは妻の離婚の”武器”となる「夫の浮気を暴き、慰謝料と財産分与分を得る証拠にしたい」という依頼。

現在、コロナの問題もあって、別居も増えているのです。夫はコロナにも関わらず、外出したり飲み会をしたりしている。そんな夫から家族を守りたい妻が別居を言い渡す。そして夫はそのスキに浮気する。そして妻はここぞとばかりに離婚を持ちかけるのです。そのための調査も増えています。夫婦も多様性の時代を迎えたと思います。

しかし、既婚男性に共通しているのは、「ホントに肝心なときには家族がいる家に帰る」ということ。

例えば、子供や妻の誕生日、日曜日の夜、そして、依頼者・広美さんが怪しいと直感した元旦の朝など、家族が集まる時間には妻や子供たちがいる“本宅”にいることが多いのです。

ですから、広美さんの彼は、結婚している可能性が非常に高い。聞けば、彼は大みそかから深夜1時くらいまでのカウントダウンは、広美さんと一緒にいたそうです。

しかし、ふと思いついたように「仕事でクライアントから連絡が来た。Webサイトの更新があるから、しばらく連絡がつかないかも」と言い、出て行ってしまいました。

元旦の午前中というのは、最も家族と一緒に過ごす人が多い時間帯です。クリスマスは彼女と遊んでいても、元旦になると家に帰るという既婚男性は多い。

浮気している男性は意外とコンサバなところがあるので、おそらく、広美さんの彼は既婚です。独身の女性に「結婚したいね」などと結婚をチラつかせながら、関係を長引かせる傾向があります。

結婚をチラつかせると、女性は手料理をふるまったり、自宅でのデートを受け入れるようになる。既婚男性にとっては、食事代もホテル代も浮くので、願ったりかなったりなのです。

しかも広美さんの彼は同棲を持ちかけています。出張を言い訳にして、本宅と行き来をし、家に”世話係”がいる便利な生活をしようとしているのかもしれません。

そこで、日曜日の夜に自宅に帰ることを狙い、彼のオフィス兼自宅前で張り込みスタート。この日は広美さんがお泊りしたようで、昼12時くらいに広美さんが出てきました。広美さんは近くのコンビニで食べ物を買い、彼の家へ再び戻ります。

15時に手をつないで出てきた2人は、楽しそうに表参道を歩きつつ、駅の改札内へ。彼は髪を整えて、とてもスタイリッシュ。広美さんもナチュラルメイクでとてもキュートです。

そして、広美さんは自宅がある千代田線方面へ、そして彼は半蔵門線方面へと向かいます。別れ際に、大柄な彼が広美さんのおでこにチュッとして、名残惜しそうに別れました。この風景はとても絵になっていました。

半蔵門線のホームで電車を見送ってからどこに行ったのか

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