コラム 彼に「消えろ」と言い出した同棲中の彼女。妊娠後に態度が変わった理由【浮気事件簿・前編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

***

「親友が結婚した」結婚にアセる理系男子

今回の依頼者は男性です。翔太さん(仮名・28歳)は、母親と一緒に私たちの事務所に来ました。翔太さんは企業の研究所に勤務していると言います。優しそうな理系男子という雰囲気で、両親から愛されて育った人特有の、フラットかつ自然な雰囲気に包まれています。

お母さんは、スーツを着ていて、スタイルがよく、バリバリ仕事をしていそうな女性。

「今日、私は息子に来てほしいと頼まれて付き添っているだけなんです。仕事もあったのですが、ここのところすごく気落ちしていて、私も心配で来ているだけなんです。仕事の電話がかかってきたら、ちょっと中座します」

そして、「あんたも親に聞かれたくない話もあるだろうから、そういう時は出るからね」と言いました。すると、翔太さんは「お母さんにも聞いてほしいんだ」と思い詰めたような顔で、ひざの上の手を爪が食い込むほどに握っていました。

交際中の男女もそうですが、結婚している夫婦も親同伴で探偵に依頼することは増えています。少し前までは、支配的なお母さんが子供と一緒に来るパターンが多かったのですが、ここ最近は、翔太さんのように子供側が明らかに親を頼っているケースが多いです。

翔太さんは、かなり悩んで気落ちしている様子でした。「1年間、一緒に住んでいる彼女について調べてほしいんです」とのこと。

彼女は、離婚歴がある35歳の女性で、マッチングアプリで知り合ったそうです。

「3年くらい前から、友達が結婚し始めたんです。僕の周り(超名門中高一貫男子校→有名国立大学)は、いい人ほど結婚が早く、大学時代から付き合っている彼女と、初恋のまま結婚することが多いですね。すぐに家も買って、子供もできて、家族を作っている人ばかりで。僕の親友3人も、25歳くらいで結婚してしまいました。ひとりになると取り残されたような気持ちになったので、マッチングアプリに登録したんです」

そのアプリは、結婚への本気度が高い人が登録することで知られるアプリ。そこですぐに翔太さんは彼女に出会ったそうです。

「アイコンを見て、“この人だ”と思いました。トントン拍子に話が進んだんですよね。その週末、約束した待ち合わせ場所に行くと、彼女だとすぐわかりました。カフェで話すと、仕事の領域も近くて共通の友達もいました。お互いに運命を感じて、即交際をスタート。お互いにスマホを出して、アプリを消しました」

交際3か月で同棲開始

1 2