コラム 10年同棲も「まだ早い」広告会社勤務の彼が結婚を避ける理由【浮気事件簿・前編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、外資系有名企業に勤務する舞花さん(仮名・31歳)。大学時代から同棲しているという彼(43歳)について、調べてほしいと相談に来ました。

スタイリッシュなスーツと高価そうなカシミアのジャケットが印象的。高身長・高学歴で容姿端麗……宝塚の男役のような素敵な方で見ホレてしまいました。

イケメンアラサー男性に「婚約者ってことで住んでいいよ」と言われた

「彼がなんだかおかしいんです。そもそもの出会いは、私が大学3年の時に1年間アメリカ留学をしていたときなんですよね。私は地方出身で、留学にあたって家具や家電は実家で保管することにしたんですけれど、服とか本とか手元に置きたいものってあるじゃないですか。一時帰国のたびに実家に帰るのもメンドーなどと友達にグチっていたら、横で聞いていた彼が“俺んち部屋空いているからさ、1年間なら荷物置き場に使ったら?もちろんタダでいいよ”って言ってきたんです」

彼はとてもイケメン。当時はアラサーで若々しく、「理想の大人の男性」という雰囲気だったそう。

「差し出したのは、超大手広告会社の名刺で、学生からすると雲の上の人ですよね。“え?”って感じでした。SNSを交換してタイムラインを見ると、一年前に離婚していたことがわかったんです。SNSには友達が300人以上もいて、信頼できる人なのかな、と当時は思ったんですよね」

話はとんとん拍子に進んだそう。彼の家は都心からアクセスがいいエリアの一戸建て。

「“婚約者ってことで住んでいいよ”って。おかげで何の心配もなく留学できました。一時帰国で帰ってきても、彼はほとんどいませんでした。同居人という時期が2年ほど続き、恋人同士になったのは、私の就職が決まってからです。社会人になったので出ていくという話をしつつ、せめてもの御礼にと、バイトで貯めた50万円を渡したんです。そしたら、“そんなこといいのに。俺の中ではホントの婚約者なんだけど”と言ってくれて…私もすっかり彼のことが好きになっていたので、とてもうれしかったんです」

それから、蜜月が始まったそう。

「とはいえ、お互いに忙しくて。“毎週土曜日の午後は家でデートしよう”と決めました。お互いに出張の時期も調整したりして、土曜の午後のために頑張るという感じの生活だったのです」

そこからあっという間に5~6年が経過。立ち止まったのはコロナ禍がきっかけ。

「それでも彼は仕事に追われていましたし、リモートにならないどころか、海外への出張もしていました。私はリモートで彼がいない毎日を過ごしていたのです」

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