コラム 10年同棲も「まだ早い」広告会社勤務の彼が結婚を避ける理由【浮気事件簿・後編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、外資系有名企業に勤務する舞花さん(仮名・31歳)。10年間一緒に住んでいる彼(43歳)が、別の家族がいるのではないかと直感し、私たちに調査を依頼されました。

【これまでの経緯は前編で

夜に迎えに来た車を運転していた人物は?

彼は土曜日の午後は舞花さんと住む家に帰って来ます。そして、日曜の夕方まで過ごし、仕事に行くというのがパターン。

これは、揺るがない習慣だというので、日曜昼から舞花さんと彼が住む住宅街の一戸建ての前で張り込みを開始。

舞花さんの様子から、築浅のスタイリッシュでカッコいい一戸建てを想像していたのですが、実際は瓦の屋根でモルタル壁の昭和感あふれる物件でした。築35年以上くらいでしょうか。ドアにリースを飾ったりしてオシャレにしていますが、“実家感”にあふれています。

夕方より少し前に、「行ってくるね」と彼が出てきます。背が高くていかにも業界人というタイプ。

移動は電車で、新宿駅で下車すると、歌舞伎町方面に移動。日曜でも営業しているスナックのような飲み屋さんのようなところに入っていきました。かなり高そうなお店なので、私たちは外で待機。

19時くらいにコンパクトカーがお店の前で停車しました。そのことをなんとなく意識しつつ、目はお店の出入り口を注視していました。

19時30分くらいに店から出てきた彼は、コンパクトカーに乗り込みました。タクシーを捕まえて追跡しようとしましたが、一向に発車しません。そこでペアの探偵がそっと様子を見に行くと、運転している男性と思しき人と彼がナビの操作をしていたとのことでした。

5分ほど待った後に発車したので追跡をすると、目黒にある大きなディスカウントストアへ。運転していた人しか出てこないのでまたもや様子を見に行くと、彼は助手席のリクライニングをフラットな状態にして寝ていました。運転していた人は、髪が短く体型は中肉中背、シンプルな服装をしていました。カートを引いて、米、お菓子の詰め合わせ、洗剤などを1万円分お買い上げ。かなり重いでしょうが、軽々と持ち、トランクに放り込んでいました。

そこから高台にある一戸建てのガレージにクルマは入っていきます。高級住宅街にふさわしい威風堂々とした家で、表札には彼のものではない苗字が刻まれています。

家は完全にプライバシーを守られている作り。遊具、自転車、傘のようなものも一切見えないので、住民がどんな人か知る手掛かりがないのです。

ひとまず、この日は調査を終え、翌朝6時から探偵カーで張り込みを開始。このあたりはホントに住民同士の監視の目が厳しいので、清掃業者を装ったミニバンを用意しました。

すると、朝7時に名門小学校の制服を着た7歳くらいの男の子が出てきます。そしてその隣には、昨日運転していた人がいました。

男の子が「ママ」と呼んでいたので、彼の妻であると推測。妻は駅まで息子を見送ると、カフェでPCを開き、デザインソフトを立ち上げて仕事をしていました。飲み物を頼みながら、12時くらいまでぶっ続けで仕事をしています。

そこに彼が「よお」とやってきました。女性は「早かったね。お酒抜けた?」などと言いながら奥のソファ席へ。私たちも隣の席を確保し、ランチを食べながら2人の会話を聞いています。

彼は妻に仕事の悩みを相談しています。すると妻は、「あなたはよくやっているわよ」などと、ひたすら励まして、ほめています。会話の内容は仕事が中心で、次世代のメディアやアメリカの事情などです。妻はデザイナーのようで、海外のクライアントの傾向を彼に話していました。

離婚したのはホントだったが、留学中に再婚していた

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