コラム 運命の彼に、切れない元カノの影が…浮気現場に乗り込むのはアリ?【浮気事件簿・前編】

運命の彼と結婚を脅かす「元カノ」…彼の浮気現場に乗り込むのはアリ?

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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価値観が合う人に、やっと巡り会えたのに

今回の依頼者は望美さん(仮名・30歳)。誰もが知る大手グローバル企業に勤務するキャリア女性です。

電話で「今日の今日で申し訳ないのですが、今すぐ調査をしていただくことはできますでしょうか。私は山村さんの連載をよく読んでおり、お考えや調査について理解しています。相談できる人が山村さんしかいなくて…」とおっしゃっていました。

余りにも切実な声のトーンだったことと、私のことを知ってくださっているとのことで、お役に立ちたいと思い、望美さんが指定する渋谷区内のホテルのラウンジに急行しました。

到着して時計を見ると、午後5時。指定の時間より30分早かったのですが、望美さんはすでに待機。私たちにすぐに声をかけてくださいました。

長身で筋肉質のモデル体型、黒髪のロングヘアの女性で、マスクをしていてもその美貌がわかります。

ラウンジはとても混み合っており、離れた席で事情を伺うことにしました。

「調査をお願いしたいのは、2年間交際し、半年前に結婚が決まった彼のことです。彼は28歳で大学院生です。今年、彼が卒業するのと同時に結婚することになっているのですが、浮気癖が全然おさまらないんです」

彼の写真とプロフィールを見せていただくと、「こういう人、割とよくいる」という典型的なタイプでした。韓流アイドルのようなヘアスタイルと、オーバーサイズファッションで、キレイな顔立ちをしています。

「彼、メイクが上手なんです。山村さんも意外に思いました?私がこのタイプの男性と恋愛をするっていうのがピンとこないらしく、友達からは“なんでこの人?”と言われています。でも私は彼がいいんです」

そう言いながら泣き出してしまった望美さん。彼との出会いを伺うと、マッチングアプリであるとのこと。

「彼と私は帰国子女で、たまたま同じ日本人学校を出ていたんです。しかも、3歳から中学卒業まで海外で過ごしています。そういう意味で、価値観が合う人ってなかなかいなかったんです。私は海外生活が長かったのでむしろ“日本人の誇り”みたいなものが強いんです。それまで交際した男の人は私のそういうところを冷ややかに見ているところがあったんですが、彼は違いました。“アイデンティティがあるって、いいことだよね”って。その時から彼のことが好きになってしまったんです」

つかず離れずの関係が、ずっと続いていたが

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