コラム 運命の彼に、切れない元カノの影が…浮気現場に乗り込むのはアリ?【浮気事件簿・後編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は望美さん(仮名・30歳)。誰もが知る大手グローバル企業に勤務するキャリア女性です。望美さんが、2年間交際し、半年前に結婚が決まった彼(28歳・大学院生)となかなか切れない元カノとの調査を私たちに依頼。

【これまでの経緯は前編で】

浮気現場は見ない方がいい

望美さんと話していて、冷静には見えますが、かなり感情が高まっていることを感じました。そこで私たちは、望美さんが何を不安に思っているか、彼に対して抱えている感情を吐き出してもらったのです。

すると、かなり気持ちが落ち着いたようでした。そこで私が「実際に、彼女と彼が一緒にいる現場に同席するのは、きっと心に深い傷が残ると思います。結婚生活は長いです。写真を見るのと、現場を見るのとは、全く違いますよ」と正直なところを申し上げました。

すると望美さんは「そうですね。これから一緒に生きていくのですから、見るのはつらいです」とおっしゃいます。

また、話し合いについても、相手のことを何も知らない状況で行うと、誰もが傷つき、着地点がないまま罵り合いになることもあります。ここは、相手がどのような人物であり、何を考えているかを明らかにして、探偵ではなく弁護士などを加えて「今後、彼とは会わない」という話し合いをするほうが建設的です。

これについては、望美さんの心の状態を考えて言葉にはしませんでしたが、「目的」を決めないと何もかも手元にのこらないということも起こってしまうのです。

調査に必要なヒアリングを行い、望美さんは帰宅。ひとりで帰るのが怖いとのことで、お友達が迎えに来ました。浮気をするというのは、そこまで人を傷つける行為なのだと、改めて感じました。

そして、私たちはラウンジで待機。しかし、この日、深夜まで待機しましたが、彼は現れませんでした。

その翌日、早朝から彼の家の前で待機します。彼の家は通学する大学院の近くにある両親が所有するマンション。かなり古く外階段なので、探偵の調査には好都合です。

すると、5時に髪の長いポッチャリ体型の女性が彼の部屋から出てきました。かなりカジュアルな格好をしており、手にはゴミ袋を持っています。慣れた様子でゴミ捨て場に置き、そのまま駅の方向へ。

まだ、外は暗く、染みるような寒さですが、彼女の周りだけは温かい雰囲気に包まれているのです。背筋をピッとのばし、弾むような足取りで歩いているからでしょうか。

3駅ほど乗って下車。5時半に住宅街にある家に音を立てないように入っていきます。ママチャリが2台あるのと、玄関に植えられた植木の様子から、おそらく両親と住んでいるのでしょう。

【別日に行った調査でわかった、彼女の素性とは?】

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