コラム 無職アラサー女性、結婚予定のイケオジ彼の異変の原因【浮気事件簿・後編】

運命の彼と結婚を脅かす「元カノ」…彼の浮気現場に乗り込むのはアリ?

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

***

今回の依頼者は、コロナでリストラされたばかりだという由美乃さん(仮名・28歳)。インバウンド関連の団体に勤務していましたが、現在は無職。由美乃さんの実家に転がり込んできた15歳年上の彼と同棲3年。結婚したいタイミングでハートマークだらけのLINEを見てしまい、私たちに調査を依頼。

【これまでの経緯は前編で】

週末にドライブデートをしていた

彼は土日に出かけることが多いと言うので、土曜日の早朝から由美乃さんの家の近くで張り込み開始。この季節の調査は、追跡にクルマは使わなくとも、待機は探偵カーです。

東京23区でも郊外にある由美乃さんの家は、懐かしい昭和の外観をしています。しかし、お世辞にもキレイとは言えず、ガレージには大量の段ボールや家具が詰め込まれており、それが外から丸見え。他人事ながら、いたずらをされないか心配になってしまいました。

朝9時に彼が出てきました。43歳とは見えないくらい若々しい。有名ブランドのダウンジャケットを着ており、「お金はあるんだな」と思いました。背筋がスッと伸びているのは、学生時代から空手をやっているからだそうです。

駅までバスで10分程度の距離なのですが、スタスタと歩いていきます。20分程度歩いてから電車に乗り、都心の公園へ。

そこのアスレチックのようなエリアで、ダウンを脱ぐと、けんすいをしたり、ストレッチをしたり、かなり動いています。真冬でかなり寒いのに、汗を拭き水を飲んでいます。

1時間くらいすると、少年でしょうか、背が高くて線の細い人がやってきて、彼に話しかけていました。彼はニッコリ笑い、少年と一緒に歩き始めます。すると、公園の近くに停めたオレンジ色の軽自動車に乗り、少年が運転。これは後でわかるのですが、めちゃくちゃボーイッシュな女性だったのです。

追跡すると、埼玉県内のキャンプ場に入っていきました。女性は軽自動車の後ろからキャンプ道具を出し、2人で楽しそうにテントを張り、タープを立て、焚火台で火を起こして、組み立てた椅子に座ります。

椅子は離れて置かれていたのですが、彼が「寒いからくっつこうよ」とピッタリ合わせます。女性はまぶしいくらいの笑顔で「うん」と言い、コーヒーを飲みながら彼は読書、女性はタブレットで映画鑑賞。

これはコロナ禍で人気のキャンプデートだと察しました。この場合、何の設備も持たない探偵は、かなり目立ってしまい、極寒地に耐えられるかどうかもわかりません。今夜はここでひと晩過ごすと踏んで、ペアの探偵を現場に残し、私は最寄りのホームセンターで防寒グッズを購入しようとしました。

「撤収するみたいだ。早く戻って」と連絡が。

1 2