コラム 「上京して彼が変わってしまった」幼なじみの婚約者が突然冷淡に…【浮気事件簿・後編】

横浜の探偵・山村佳子が調査した男と女の浮気事情。そこからわかる恋愛の表と裏を読み解いていく連載です。

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今回の依頼者は、現在休職中の雅美さん(仮名・32歳)。2か月前に幼なじみで婚約者の彼(32歳)を追って東京に出て来たばかりです。それまで勤務していた地元企業を辞め、住み慣れた土地を離れて、彼にすべてを賭けたのに、彼は「心ここにあらず」状態。明らかに浮気をしている気配も多く、私たちに相談にいらっしゃったのです。

【これまでの経緯は前編で】

朝から静かにいちゃいちゃしながら京都に旅立った

東京の庶民的な商店街の奥にあるマンションから出てきた彼を追います。少し前に流行したブランドのダウンジャケットを着て、おしゃれな雰囲気。人気韓流グループメンバーのようなファッションです。

色が白くて髪の毛がさらさら。32歳という実年齢よりも、かなり若く見えます。電車で東京駅まで移動中も、小さいサイズのノートに何かを記入しています。見たものをメモしているようです。

東京駅に到着すると、デパ地下に行き、おしゃれなおつまみと地ビールを購入。東海道新幹線方面に向かいます。

自由席に並び、席へ。一番後ろの3人掛けの席をキープして、ワクワクしているような雰囲気でスマホをいじっています。

すると、発車時間ギリギリになって、「これぞ都会の女性!」というタイプのスタイリッシュなファッションの人が現れました。

「ごめんね、遅くなって」と小さな声で言い、さも当然というように、窓際に座ります。

そして2人は地ビールで乾杯しつつ、京都に向かって出発。

コロナ禍で会話を控えなければならないので、耳に口をつけるようにして、こそこそとしゃべっています。窓側と通路側に座っていたのに、お酒が回るにつれ、彼は真ん中の席に移動。寒がる彼女にコートをかけ、いちゃいちゃしていることがわかりました。

2人の会話を聞いていると、彼と彼女は上司と部下の関係の様子。彼女は結婚しており、夫とは仮面夫婦になっています。離婚はしたいけれど、世間体を考えるとできないなどと語っていました。彼が勤務する会社のサイトを見ると、彼女はマーケティング総括担当として、表彰されていたのです。

その名前でSNSを検索すると、彼女の夫を特定できました。その人は、本も出している著名人で、世間体と経済的な面から離婚しないんだろうな…と思いました。

彼女は他人の感情をおもちゃのようにして遊ぶようなところがあり、彼は完全に翻弄されています。彼は彼女の言いなりになっていることがわかりました。

京都に行っても、ホテルにこもりっきり

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