コラム 【浮気事件簿】不妊治療中の妻がいるのも知らずリビングで……塩顔夫が24歳年下女と過ごす14時間の闇~その2~

この翌日は朝から商談やミーティングが控えているというスケジュールだったのですが、旦那様はいつまで経っても対象者は出てきません。出口は1つしかないラブホテルなので、私たちが見落とすはずはない。11時、13時、14時……待てど暮らせど出てこないけれど、ホテル側に確認するわけにはいきません。結局出てきたのは、ホテルに入ってから14時間後の17時。朝帰りどころではなく仕事をすっぽかしてしまったことになります。予定よりも調査時間が長くなってしまいましたが、ラブホテルに入るところと出るところという一番大事な場面を撮影するため、調査員を交代しながら集中力をキープして張込みを続けました。

いちゃいちゃしながら表通りまで歩く2人。旦那様はタクシーに乗り、彼女は六本木駅の改札に入っていきます。依頼者・まみさんから女性の素性も押さえてほしいと依頼を受けていたので、彼女の後を追います。すると、東急東横線白楽駅の学生向けのアパートに帰宅。明るいところで見る彼女は、とにかく細くて高校生のようにも見える幼い風貌でした。

その後は、日を改め相手女性の調査に切り替え、5日ほど行動調査を行ないました。浮気相手という敵を知るため、謎だらけの彼女の普段の様子を見ることが目的です。これは、まみさんのお義母様の指令です。本当に浮気でご苦労されたのだな……と感じました。

というのも、浮気からの離婚を食い止めたいときには、相手の女性の調査をし、その“本性”をおさえることが肝になるからです。調査は旦那様が彼女に会いそうな週末を選んでいましたが、予想外にも旦那様は東京にある自宅からクルマを飛ばして、横浜エリアの白楽駅まで会いに来ていました。平日の昼間にも会社を抜け出して会いに行くことがあり、この報告書を提出したら、奥様のまみさんよりも、お義母様が激怒していたとのことです。

この彼女は20歳の大学生で、旦那様は彼女にどっぷりはまっている様子でした。歩きながらいつも抱き着いたり、細い彼女をよく持ち上げてラブホテルに運んでいたことも。

6日間分の調査結果をまとめた報告書を手渡すときに、まみさんとお義母様がカウンセリングルームにいらっしゃいました。お義母様は真夏だと言うのに、黒のシャツにロングスカートという少女マンガ『ガラスの仮面』の月影千草先生のような迫力あるファッション。とってもスレンダーなボディーで、旦那様にそっくりな塩顔女性でした。余談ですが、男性は母親に似た女性を好む傾向があります。浮気相手の彼女はガリガリ体型で、奥様のまみさんもほっそりとしており華奢。お義母様を見て、旦那様の女性の好みが腑に落ちた気持ちでした。

2人は一連の浮気の様子を写真で確認すると、さすがに衝撃が大きかったらしく、しばらく全身が凍り付いたように……。報告書を見ている間、お義母様は爪でテーブルを無意識に叩いており、その音が事務所の空間に響くたびに空気が冷えていくのがわかりました。感情を抑えている様子が迫力たっぷりで、私たちも言葉が出ず……。

「息子のこの様子だと、今この報告書を見せると逆上して離婚しそうな勢いですね。それはまあいいとして、経営者がこんなことをしていては、会社が立ちいきません。この子は10人以上の社員を抱えているのだから、責任がある。家族を交えて、ゆっくり話し合いをしていかねばなりません」と低くつぶやいていました。

その後、1か月間旦那様を何も言わずに泳がせていたところ、彼女のほうに彼氏ができてあっさりジ・エンド。タイミングを見計らい、お義母様が報告書を旦那様に見せながら、愛の鞭をふるいまくり、精神的にも肉体的にもフルボッコにされたそうです。また、カッコつけ男の旦那様は、仕事をすっぽかす姿、20歳の大学生にデレデレしている姿を母と妻に見られたことを深く恥じたそうです。

昔からお義母様に頭が上がらない旦那様は、結局家庭に戻り、何も言わずにまみさんが許してくれたことで夫婦仲が修復に向かって進んだとのことです。

結婚前、まみさんとデートするときは外資系のシティホテルだった。浮気相手はラブホテルだったので、「実は、格下の女だと思い、ちょっと安心しました」と後日語っていました。

今回の調査費用は、80万円です。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

 

賢人のまとめ

ケータイよりもお財布の領収書やレシートに、浮気の痕跡が残されている場合が多いです。

1 2

プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/