探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。
パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します!
浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。
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今回、依頼をいただいたのは、白石萌絵さん(仮名・39歳)。カウンセリングルームにいらっしゃったときは、妊娠7か月でげっそり痩せており、体調が悪いとおっしゃっていました。
「つわりが全然止まらなくて、会社も休むことが多く、一日家にいるんです。上体を起こすと吐き気がこみ上げくるのですが、夫の浮気疑惑が持ち上がってから、激しい怒りと復讐心でちょっと元気を取り戻しました」
萌絵さんの旦那様は、見栄っ張り・浪費家・女たらしという、結婚相手に選んではいけない男性のステレオタイプだと言います。
「親にもさんざん反対されたのですが、カッコいいし、優しいし、私の話を聞いてくれるんですよ。妊娠してからも、私のことを気遣ってくれて、出張先からかわいいポストカードを送ってくれたり、肩や腰を揉んでくれたりして、本当に優しいのです」
萌絵さんは美人系の和風顔。ファッションはグレーのニットパーカーにマタニティーデニム、ノーブランドの黒いスニーカーです。でも、どことなく知性や文化の香りが漂っていて、とても魅力的。年下の男性からモテそうです。そもそも浮気がわかったきっかけは、何だったのでしょうか。
「つわりで会社を休み、リビングでくつろいでいたところ、夫のiPadにLINEの着信があったんです。最初は無視していたのですが、連続で5回も鳴ってうるさかったので画面を見てみたところ、見知らぬ女性の自撮り写真が来ていました。明らかに恋人同士でしか送らないようなラブラブな写真ばかりで、血の気が引きましたね。キスをねだるような顔をした写真には、ハートマークがちりばめられており、“あいたい”とかわいらしいデコ文字が描かれていました」
萌絵さんは、相手のプライバシーには踏み込まないようにしていましたが、あまりの煽情的な内容に、思い当たる暗証番号でiPadのロックを解除。LINEをチェックしました。
リビングのタブレットは、開けてはいけないパンドラの箱……