コラム 【浮気事件簿】オラつく夫はヤカラ系!証拠欲しさの浮気調査を制したのは妻の頭脳戦?~その2~

探偵歴10年以上、浮気調査に定評のあるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情を紹介するこの連載。

今回の依頼者は嶋田真理子さん(仮名・34歳)。自分の両親にまで暴力をふるう旦那様と離婚し、慰謝料をがっちりいただくことが、依頼の目的です。

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もともと仕事で遅くなるとそのまま外泊するという情報を得たので、旦那様の仕事が忙しい金曜日と土曜日を狙って調査に入ることにしました。

調査は、旦那様のお店からスタート。複数の飲食店と会社を経営しているので、どこに出勤するかわかりません。家にも帰ったり帰らなかったりで、なかなか行動をつかむことが難しい。そこで、真理子さんが「最近一番注力している池袋の飲食店に、夫は毎日顔を出しているようです」と言っていたので、そこで張り込むことにしました。

私達は夕方からお店の前に待機していたのですが、旦那様が現れたのは、23時。ガタイがいい男性3人と、お店の中に入っていきます。探偵もお店の中に入っていきました。旦那様の様子を見ると、お店のスタッフには面倒見がいいようで、みんなお兄さんのように慕っています。

アメとムチの使い分けが上手なのでしょう。ゾクッとする凄みが時折ちらつき、旦那様がお店に入ると空気がピリッと引き締まったことがわかりました。

24時ちょうどに閉店になり、私達もお店の外に出ます。そして旦那様が出る所を待ちます。1人で出てきた旦那様は、駅前でタクシーを拾うと、護国寺方面に向かいました。入って行ったのは、築30年以上の古びたマンション。タイル風の壁が時代を物語っています。外廊下なので、出入りの様子は丸見え。窓の外から様子を見ると、窓際に飾られているピンクのキャラクターが透けて見え、女性が住んでいると判断しました。このマンション名を検索すると、1Kタイプで事務所用として使っている入居者が多いようでした。

5分ほどすると、ピンクのフェイクファーのコートを着た華奢な女性と、旦那様が手をつないで出てきました。コンビニに行き、缶ビールを6本、おにぎり2個、モンブラン2個を購入。支払いは旦那様が行ない、荷物も持っています。このコンビニの店員さんは探偵の目から見てもマナーがなっていない方だったのですが、旦那様は一切オラつくこともなく、ニコニコしていました。

彼女の顔を撮影しようと角度を変えると、真っ黒なマスクとサングラスをしていて驚きました。今、さまざまなマスクが出ていますが、女性で黒マスクをしている人は珍しい。ドキッとして顔を見ると、サングラス越しに血がにじんでいます。きっと美容整形をした直後なのかもしれません。

手をつないでマンションに帰った2人は、朝まで出てこなかった

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