コラム 【浮気事件簿】抜けていく髪と若返り計画、「調査費はリボ払い」貯金ゼロ高収入世帯の陰に潜む金食い虫~その2~

探偵歴10年以上、浮気調査に定評のあるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情を紹介するこの連載。今回の依頼者は、年収2000万円という40歳の旦那さまと結婚5年という川田祥子さん(仮名・35歳)です。薄毛を克服した旦那様が浮気している様子だと、私達に調査を依頼。目的は、借金癖がある旦那様とこれを機に好条件で離婚すること。

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「調査費はリボ払いでないと払えません」というセレブ妻・祥子さん。なるべく費用をかけず調査するために、旦那様の2週間の行動パターンを、リサーチ、分析していただき、調査日を特定することにしました。今回、祥子さんにお願いしたことは、会議や会食、ビジネススクールの日程のパターン化。会社員男性の場合、地位が上であるほど行動が曜日で決まることが多い。例えば「木曜日は重役会議で帰宅が遅くなりがち」「金曜日は大阪支社に行く」などです。

“浮気をするならこの日だ”とわかったので、旦那様の退社時間に合わせ、夕方から調査に入ることにしました。都心の一等地にある昭和時代に建てられた、巨大なオフィスビルで張り込みを開始。人の出入りが多いビルは、張り込みがしやすいといつも感じます。

19時に出てきた旦那様は、ダークネイビーのスーツにフランスブランドのビジネスバッグを合わせており、目立ちます。背筋がスッと伸びており、昭和顔にフサフサの髪がたなびいている。強風の日だったのですが、髪はビクともせず、自然な感じです。

そのまま地下鉄で銀座まで移動。予約困難なお店が入る、ビル内に入っていきます。私達も一緒のエレベーターに乗り、お店を特定。用意していた探偵カーをビル前のパーキングエリアに停めて張り込みを続けます。

2時間が経過した21時30分に、20代前半と思しき女性と出てきました。彼女は祥子さんとは正反対のタイプで、ぽっちゃりしていて茶髪で、身につけているものもファストファッションのアイテムばかり。

2人は店の前でタクシーに乗り、品川方面へ。探偵カーで尾行すると、五反田のラブホテルに入っていき、きっちり2時間で出てきました。部屋を選ぶパネルの前でのいちゃいちゃもしっかり動画で押さえました。

彼女は、依頼者である奥様・祥子さんとは真逆のタイプ。男性は浮気相手に妻と似たタイプの女性を選ぶ傾向があるため不思議に思っていましたが、彼女の声が祥子さんにそっくりでした。旦那様は、ちょっとハスキーで鼻にかかったような甘い声に弱い。

その後は、彼女をタクシーに乗せ、自分は自宅に帰ってきました。1回目の調査でここまで証拠が押さえられたのは、祥子さんの詳細かつ分析的な旦那様の行動パターンの下調べと、調査当日の朝に旦那様の出勤姿を隠し撮りした写真をわざわざプリントアウトして、私達に届けてくださったという執念の賜物だと感じました。

「お金が大好き」祥子さんは、報告書をどのように使ったのか……

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