コラム 【浮気事件簿】「DVがひどいから別れたい」妻がでっち上げたウソの真の目的は……!?~その1~

「あの日は、家に19時くらいに帰ってきました。妻がとっても上機嫌だったので、とっておきのワインをあけて2人で飲んだんです。グラスに1杯も飲んでいないうちに、眠ってしまい朝になっていました。それで、起きたら鬼の形相の妻から写真を突き付けられたんです」

静かな表情と落ち着いた声で、当日を振り返る成亮さん。じっくりと思いだしながら、ひらめいたように言いました。

「僕は光や音に敏感なので、眠るときは睡眠導入剤が欠かせません。もしかしたら、あのとき妻が手渡してくれたのかもしれない。あの日は、仕事でちょっとしたトラブルがあったことと、父親の病気が再発したと連絡があり、ちょっとくよくよしていたんです。そのことを話したら、妻が寝室から薬を持って来てくれたのかもしれない。でもどうかな……すみません、ちょっと覚えていなくて」

奥様の最近の様子について伺いました。

「妻は転職して半年なのですが、帰宅が遅くなることが増えました。企画系の総合職なので、繁忙期は残業が続くのですが、終電帰りになることはありませんでした」

これは、もしかして浮気かも……と思い、奥様のファッションなどについて聞きました。恋をした女性は、洋服やヘアスタイルなどに凝り始めるなどの傾向があるからです。

「転職してから服は派手になりました。それまでは毎日同じような服を着ていたのに、ピンクやベージュなどの女性らしい色を選ぶようになった。あとは、爪もよく塗っているし、化粧もするようになりました。休日出勤も多いですが……でも、妻は浮気するような女性ではありません」

女性はパートナーの浮気に敏感ですが、男性は鈍感なことが多い。また、「見なかったこと」にしたがる傾向もあります。

「だって妻は、男性ウケする感じではないですよ。性格がすごくきついし、声も大きいし。体もちょっとぽっちゃりしていますし、女子高育ちで男性に慣れていませんし。威勢がいい割には男性が怖いと言っていて、だからマッチョなタイプではない僕と結婚したんです。今回は過去の家出とは違い、もう帰ってこないような気がするんです。それでは困る。どうか彼女を見つけてください」

写真を見せていただくと、ふっくらした頬がばら色に輝いている笑顔がとてもチャーミングな女性が映っていました。奥様は37歳、まだまだモテる年代です。これは探偵としてのカンですが、奥様は浮気をしている、と確信。調査に入ることにしました。

転職をしてから奥様はメイクやファッションに凝り出して、ネイルをするようになっていた。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

郊外の小さな会社が舞台の人間ドラマ、妻が重ねたウソの目的、激怒した父親の報復とは……~その2~に続きます。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/