コラム 【浮気事件簿】薄幸そうな女性にはご用心、したたかな彼女の狙いは夫の財布?~その2~

旦那様と彼女がホテルに入るところを、それぞれ同じ角度から撮影。クルマや季節感などを、写り込む要素を同じにすることで、証拠としての信憑性を高めます。

それから3時間が経過……おそらく用心深い彼女と旦那様は、食事や会話など、デートの要素を盛り込んだ全ての行為をラブホテルの一室で完結させるのでしょう。

そういうカップルは少なくありません。何度か緑の箱を背負ったケータリングフードのデリバリースタッフが、このラブホテルに出入りしていました。

4時間が経とうとしているとき、スーツ姿の男性がホテルに入っていきました。それを止める、明らかに同業者な男女2人組とスーツを着たおじいちゃん。おそらく、このスーツの男性は、彼女の旦那様。このおじいちゃんは男性が雇った弁護士さんだと思われます。

3人の制止を押し切って、中に入っていった男性。5分ほどすると、依頼者・恵子さんの旦那様の彼女のロングヘアを引っ張って、男性が出てきました。

女性は「何すんのよ、この暴力男!警察を呼ぶわよ。バカ!」とものすごい怒声。道行く人が立ち止まっています。

「なんだよ、オマエは育児放棄で浮気三昧か!?ふざけんな」

「てめーも金も稼がないで、何をしやがっているんだ」

などと、激しくののしり合う男女。旦那様は逃げているのでしょうか、一向に出てきません。

殴りかかろうとする男性に対して、女性はバッグをぶつけたり、近くに会った鉢植えを投げようとしたりして応戦。その凄まじい闘志に、男性もひるんでいます。おそらく、彼女はDVをされているふりをして、旦那様に近づき、略奪婚をしようとしていたのだと拝察しました。

その後、依頼者・恵子さんに報告すると、「ウチの夫は、逃げ上手。そういうタイプなんです」とあきれたように言っていました。

その後、様々なことが明らかになってわかったことは、女性は反抗期の娘が手に負えず、自分の実家に預けっぱなしにしているということ。そして、彼女には3人の浮気相手がいたこと。

彼女の夫は1年前から妻の浮気に気付いて、400万円近くかけて、探偵を雇い、証拠を押さえていたこと。娘さんの親権が得られる程度の証拠が押さえられた段階で、自分の妻に復讐する計画を立てており、その決行日が私達の調査と重なったことでした。

「夫は結局最後まで出てこず、自分は安全地帯にいて、知らぬ存ぜずを決め込んでいました。しかも、ホテルの従業員の方に適当なコトを言って、自分は従業員通用口からこっそり帰っていたんですよ。そんな夫、信用できません」

結局、女性は退社し、依頼者・恵子さんと旦那様は離婚。

「証拠の効果もあり、今住んでいる家と財産分与分の2000万円をゲットできました。でも、すっかり男性が怖くなってしまって……今、猫を飼い始めており、この子の世話をしているときが一番楽しいです」と幸せそうに語っていました。

今回の調査は、20万円です。

依頼者・恵子さんは「結局、女性の人生に伴走してくれて、裏切らないのは猫だと思います」と語っている。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています

賢人のまとめ

W不倫をしている人は、証拠を隠すためにもホテルの一室の中ですべてを済ますことが多いです。

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プロフィール

山村佳子

夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。
地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/